公開
1999-10-20
最終改訂
2001-06-02

「マルクス主義を信奉する日教組」

「正論」より

月刊「正論」7月號の特集「あなたのところは大丈夫? 全國高校教育偏向度マップ」によると、國旗、國歌に反對する教職員組合の抵抗が根強い自治體などでは依然として國旗掲揚、國歌齊唱がなされなかつたり、式場外の國旗掲揚や、國歌齊唱の途中で退席者が出ても「實施」とみなすなどの實態が明らかになつた、との事である。ただこの報告から日教組・全教の存在と反日教育の關聯性は證明は出來ない。


一方、藤岡信勝氏の「全國1萬4千の教育委員よ、目を覺ませ!」には、日教組と左翼的反日教育の關聯性を示す證據がはつきりと書かれてゐる。

藤岡氏は歴史教科書に限つて報告してゐる。ある教科書はマルクス主義史觀の學者グループによつて執筆されてゐたが、中道派の學者グループに執筆陣を入替へたところ、シェアーがガタ減りしてしまつたさうである。そしてその背景に藤岡氏は日教組が編纂した教科書「採擇マニュアル本」がある事を指摘してゐる。『中學校教科書の研究』『中學校教科書白書』『中學校教科書を告發する』といつたタイトルの本が教師向けに刊行されてゐたが、その記述は左翼用語に依り、左翼よりのイデオロギーに基づいた教科書を推薦するものであつた。


また連載「蛙の遠めがね」(7月號)には、小林よしのりの『戰爭論』について學校新聞に記事を書いた高校生からの手紙が紹介されてゐる。その高校生は『戰爭論』について必ずしも全肯定ではなく、その記事も冷靜なものを書いたさうである。しかし天皇制批判ばかりしてゐる日本史教師にはそんな記事も右翼的と見えたさうで、その教師の壓力で「朝日新聞」風の記事に書換へさせられたとの事であつた。

「諸君!」より

月刊「諸君!」7月號の長尾誠夫氏の記事「『日の丸・君が代』反對論者たちの本音」によると、日教組の理論的支柱となつてゐる東京都立大學總長山住正己氏の著作には國旗・國歌へのこだはりなど、まことに愚かしく空しい事だと書かれてゐるさうである。

山住氏のその本は大月書店から出版されてゐるさうである(『日の丸・君が代問題とは何か』)大月書店といへば有名な共産主義出版社で、ここから出る本は共産主義の宣傳文書だけである。

「日教組の理論的支柱」がマルクス主義・共産主義であるならば、由々しき問題である。ただ民主教育といふ言葉があり、「民主的」といふ言葉が「共産主義的」の隱語である事を考へると、現在の日本の教育界が共産黨の支配下にあるのは事實であらう。

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