日本人が「政治家を批判するのには人格攻撃が一番だ」と思ふのは、なぜなのだらう。
日本人は「政治とは何か」を知つてゐるのだらうか。ジョージ・オーウェルが『ビルマの日々』で描いた「極めて偏見に滿ちたアジア人」の姿は、實は當つてゐるのではないか。
歐米の植民地經營に關する政策と、植民地に行つた歐米人の意識とは、別の話である。
『ビルマの日々』等でオーウェルが書いてゐる通り、歐米人の間でも「植民地政策」に關する認識は幾つか異るものがあつた。