公開
2003-08-29
改訂
2009-04-01

田村書店の利用法

購入の際の注意

神田神保町の田村書店。古本通には有名な御店です。が、この店には嫌なローカルルールがあります。

この店では、店の表の本と、店内の本とが、別会計です。店頭の安売りコーナの本を店の奥の勘定場に持って行っても、親爺に嫌な顔をされます。本の整理にいそしむ小僧を呼びつけて、金を払ってやらなければなりません。

余談ですが、昔、100円の本を購入しようとしたけれども、小僧が見当らず、奥のレジの親爺に会計を頼んだ人があったのですが、細かい銭がなくて、万札を出したら、何と親爺に怒られたのだとか。田村書店の親爺は、目利きだとか何だとか、古本通の間では大変評判が高いのですが、客商売の基本も知りません。

田村は完全に殿様商売の御店です。素人の人にはおすすめできません。

店の外の本

特売コーナは、結構良い本が出ます。ワゴンにごたごたに詰め込まれた本を引っ掻き回して探して下さい。そんなに安くない本も結構混じってたりしますので、値段は確認が必要。裏表紙に鉛筆書き。

百円均一のコーナは、文庫本と新書本が中心。事実上の投売りです。段ボール箱にごたごた(r

表の小僧さんを呼んで御会計して貰って下さい。御釣りは余り用意がないみたいですので、万札で支払ったりしない事。大きい御札しか持合せがない時は、他の店で崩して貰って来る事。面倒です。あと合計金額・釣り銭の額の誤には要注意。

無料本

投売りする気にもならないらしい本は、舖道の「無料箱」にどんどん抛り込まれます。「無料箱」の本は誰でも持って行って良い本です。事実上「棄てられる本」です。どんどん持って行って呉れると有難いとは小僧さんのコメント。

最近は大体、さっぱり売れないフランス語やドイツ語の本が投込まれます。日本語の本は、宗教関係の本・誰も知らない詩人の詩集・所謂「文学全集」の類、画集、雑誌、等々。たまに岩波新書が山の様に「棄てられる」事があります。

店内の売り物の本の質が異常に高い田村なので、「棄てられる本」と言っても、それなりに良い本があります。蔵書を(数の面で)充実させるにはもってこいのサーヴィスです。「人によっては価値のある本」も、店員が気に入らなければ棄てられますので、毎日見ると「大当り」が時々。もちろん、屑の様な本も多いのですが、そんな本は無視すれば良いので問題ありません。

段ボール箱にごたごた(r

夕方

18時15分閉店ですが、冬場には平気でもっと早く店を閉めて呉れます。客は注意が必要です。

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