制作者(webmaster)
野嵜健秀(Takehide Nozaki)
改訂
2003-12-28

新宿書店ガイド

早稲田

早稲田大学近辺

ヤマノヰ本店[古書店]
教育関係の本しか在庫がないので、普通の本を探しに行つてはいけない。親父さんが恐縮する。
進省堂書店[古書店]
洋書専門店。外から覗くと、棚にはハードカヴァの立派な本しか並んでゐないので気後れする。実は面白い本があるらしいが、それがわかる目利きでないと駄目らしいのでいまだに入れないでゐる。
まんが市文化堂[古書店・貸本・閉店]
早稲田大学の膝下に漫画専門の古本屋が開店したと云ふ事で話題になり、松原先生が御嘆きになつたその店。いつの間にか普通の古本屋になり、さらにいつの間にか閉店。オーナが替つたせゐらしい。神田川の向うにも支店があつたが、どうなつたことやら。
江原書店[古書店]
新規参入のお店。店内は未整理の本だらけだし、棚はぐちやぐちやだし、はつきり言つて小汚い。しかし、よく探せば面白い本を見つけられる筈。
あゆみブックス[新刊書店]
普通の新刊書店。新百合丘にもあるとかとうまさきが喜んだ店。
早稲田大學生協書籍部[新刊書店]
テキスト、学術書は豊富。早大生(生協組合員)は1割引。外部の人間は、そこらの学生をとつつかまへて買つて貰ふこと。別にたいした本がある訳でもないので、早稲田大学を馬鹿にしに行つたついでに寄るべし。
稲光堂書店[古書店]
大学のテキストしかない。
関書店[古書店]
早稲田通りから早稲田大学の側に移転した模様。実地未見のため詳細不明。

早稲田通り北側

虹書店[古書店]
店頭に20円均一、50円均一のジャンクコーナあり。社会思想書専門──つまりマルクス関係の本が多い。店内は見なくていい。
照文堂書店[古書店]
大学のテキスト専門だが、在庫量は稲光堂に劣るとされる。ただこちらの方がきれい。
コスミックギャラリーたま[ショールーム]
たま出版のトンデモ本がある。誰も近寄らない。
西北書房[古書店]
大学のテキストメインだと思ふが、この店のいい客ではないので詳しいことは忘れた。
萩原書店[古書店]
汚い店。とにかく汚いので潔癖症の人には向かない。親父さんは、早く白内障の手術をした方がよいと思ふ。古洋書とか最新の少年ジャンプとかが混在。
金峯堂書店[古書店]
テキストがメインだつたと思ふ。店の脇の文庫特売ワゴンしか見ないから、店の中の様子は忘れた。
文英堂書店[古書店]
文学、学術専門書。文学・思想書、全集・単行本が多数。ハヤカワSFシリーズや元々社最新科学小説シリーズもある。早稲田界隈で最大かつ最良の在庫を誇る店。雰囲気が明るいので、入りやすい。おすすめ。なほ、神保町に本を売りに行つて価格的に納得がいかなかつたら、ここに売りにくること。1割位買取り価格が上がるので、あとあと気分がよい。
白欧堂書店[古書店]
洋書専門の筈。汚い。
安藤書店[古書店]
日本文学・海外文学の良い本があつたと記憶する。右手壁際に海外文学の珍品を多数並べる。ただし高い。
一心堂書店[古書店]
美術書・和本専門。しばらく前は店頭に戦前の教科書を並べてゐた。中は豪華本だらけで頭の上まで巨大な画集だかなんだかがせりだしてきてゐる。書道、陶藝、美術、古典籍の探求家は訪れてみる価値はある。圧迫感がある上、小汚いので普段は敬遠してゐる。
渥美書店[古書店]
国文学・国語学専門店。橋本進吉、時枝誠記……を常備。金田一もある。奧のスライド書棚には国文学の珍品が山のやうに置かれてゐる。右手のコーナには心理学・哲学関係の本を大量に常備。あと、岩波文庫が矢張り多い。店長がいい人なので、わからないことがあればきくこと。
鶴本書店ウィズ25[古書店]
一見リサイクル古書店。実は目録や古本市で有名(らしい)。一時期、早川、創元、サンリオのSF文庫をたくさん置いてゐた。店名の「ウィズ25」がどういふ意味なのかは不明と云ふ事になつてゐるが、毎月25日に安売りをするので許すこと。
関書店[古書店・移転]
移転前の情報。既に過去のデータです。
なぜか三角形の形をした狭い店。本来、日本古代史が専門だといふのだが、さうは見えない。
五十嵐書店[古書店]
角の以前関書店だつたところに移転。地上の一階及び地下一階。ギャラリー風の小綺麗な店になつてゐて、厳選された少量の本が置かれてゐる。名物だつた店頭ジャンクコーナは廃止された。
五十嵐書店[古書店・建替前]
建替へ前の情報。既に過去のデータです。
左手壁際は古典コーナ。その反対側、店中央の棚は国語学のコーナ。店右手から入つた側の店中央の棚は思想書コーナ。右手壁際は歴史・民俗学書のコーナ。正宗敦夫の日本古典全集本が沢山ある。店頭の100円均一ジャンクコーナは要注目。

新井書店[古書店]
エンタテインメント文庫、新書、単行本、漫画ばかり扱ふ普通の古本屋。小汚い。山岳関係の本に強いらしい。
尚文堂書店[古書店]
古書一般。岩波の新しめのやつが目立つ店。あとは辞書があつたと思ふ。5年位中を覗いてゐないので詳細不明。
文省堂書店[古書店]
アイドル写真集とサブカルチャー系書籍の店。意外や絶版文庫の宝庫。ハヤカワ、創元、サンリオのSFやミステリがやたらとある。ハヤカワ・ミステリやSFシリーズも多数在庫。その他の絶版文庫も豊富。
三楽書房[古書店]
小さい店だが、思想・文学系の全集が揃つてゐる。初版本の店といふ事になつてゐるが、ベルグソンや三木清等の全集もばらで沢山置かれてゐる。
平野書店[古書店]
国文学・海外文学の店。棚の本全部にパラフィン紙のカヴァが掛けられてゐる。良い本もあるが、無闇に高い。店頭ジャンクコーナ(1冊100円)には、箸にも棒にもかからぬものもよく並んでゐるが、たまに買得の本が出てくる。

早稲田通り南側

谷書房[古書店]
きれいな店。それだけで私の巡回ルートからはずれるが、好きな人は毎日行くんだらう。社会科学の店ださうだ。
喜楽書房[古書店]
矢張りきれいな店。「歴史 社会 文学 趣味」が専門とのこと。きれいな店は私の膚に合はない。
二朗書房
汚い店。絶版文学書(外国・日本文学)や古い文庫(世界名作文庫など)が多くて極めてよろしい感じ。價格は高めだが、神保町邊と比べれば安いらしい。『太宰治研究』(福田恆存編)が4500円。新潮社版『サロメ』(福田訳)もそのくらゐする。
五十嵐書店支店[古書店・閉店]
近代文学(全集)と、岩波文庫の店。すてきなladyが店番をしてゐる。古典も多い。なほ店の外の棚の本は特売品でも何でもないので欺されぬやうに。※本店の改築中、こちらに在庫が移動してきてゐた。閉店。
いこい書房[古書店]
記憶がない。多分ごく普通の古本屋さん。
寅書房[古書店]
時代遅れのマルクス主義専門店。貧乏臭い訳である。店がビルの奧まつたところにあり、途中の通路が投売りの棚だが、たいした本はないので期待せぬこと。ただし岩波新書は矢鱈安い(やうな記憶がある)。
三幸書房[古書店]
「文学 趣味 雑誌 古書全般」の店。非常に普通の古本屋なので、私はあまり行く気にならないが、店が悪いのではないので誤解なきやう。
浅川書店[古書店]
「近代 外国文学 演劇 全集」の店。岩波文庫が多い。まあお堅い古本屋はどこに行つても岩波だけは置いてゐるのだが。文学関係の本が作家別に置かれてゐる。
さとし書房[古書店]
「近代 外国文学 古書全般」の店。店長がいい人。なぜ「さとし」なのかは不明と云ふ事になつてゐる。
岸書店[古書店]
「歴史 考古 民族 仏教 趣味 風俗」の店といふ事になつてゐるが、「趣味 風俗」は半分嘘なので、期待して行かぬやうに。仏教の本が目立つてゐる。
コミックパニック[リサイクル古書店]
漫画を中心にしたリサイクル古本屋。古ヴィデオもあることはある。郊外のBOOK OFFなどと比べると、在庫が薄く、並べ方もシステマティックではない。わざわざ何かを探しに行くやうな店ではない。
古書現世本店[古書店]
元支店。文学、思想の店。黒つぽい本を専門に扱ふが、ご多聞に漏れず岩波文庫が多い。文学よりは思想の方がメイン。左手奥は社会科学の専門書コーナ。
古書現世[古書店・閉店]
マスコミ関連書専門店だつたが、売れなかつたのか、末期には100円均一專門店になつた。ベストセラーなどのろくでもない本ばつかり。実際に「現場」を見た時、「末期症状」と云ふ言葉を聯想した。その通りだつたやうで閉店。
飯島書店
専門は「文学 雑誌 漫画 一般書」とあるが、サブカルチャー系に矢鱈強い店なので、文学書を探しに行かぬやうに。国書刊行会系の本(クトゥルーとか)は探しに行つてよい。漫画もある。以前、早川銀背が結構あつた。

高田馬場駅周辺

芳林堂書店高田馬場店[新刊書店]
駅前ロータリに面したビルの、3〜5階を占める大規模書店。3階は一般雑誌、単行本、新書、文庫。4階は理工学書、ビジネス書、PC関連書籍。PC雑誌の在庫が豊富。5階は漫画・アニメ・ゲーム関連書籍。ジュニア小説の在庫は並以上。どのジャンルも満遍なく置かれてゐる。本の事を良くわかつてゐる店なので、本好きにおすすめ。
洋書ビブロス[洋書新刊・閉店]
芳林堂の入つてゐるビルの5階。殆ど芳林堂の一部。ペーパーバックが中心。2001年7月25日で閉店。
三省堂書店高田馬場店[新刊書店]
BIGBOX2階。たいした店ではないので、探し物をするには不向き。古本市のついでに寄つても仕方がないので、本気狂ひの人は芳林堂へ直行すること。
未来堂書店[新刊書店]
早稲田通り沿ひの、やや狭い店。最新刊を中心とした在庫。
ソーブン堂[新刊書店]
早稲田通り沿ひの、奥が深い書店(ただし、本の内容ではなく、建物の作りが)。狭いので最新刊に偏つてゐる。
鈴木書店(だつけ?)[新刊書店]
早稲田通り沿ひの、矢鱈狭い店。とにかく狭いので、最新刊の一部しか入らない。
BOOK OFF高田馬場店[リサイクル古書店]
戸山口出てすぐ。郊外のBOOK OFFに比べて狭いので、在庫は少な目。アニメヴィデオがなくはないといふ状態なので、たまに見に行つてもよい。とにかく深夜までやつてゐるので、酒を飲んだ後終電を待つ間、この店の中をよくうろついたもの。
まんがの森高田馬場店(旧)[新刊書店・閉店]
戸山口出てすぐのところにあつた。現在は謎のエロ本(ヲタ系の)専門店になつてゐる。
まんがの森高田馬場店[新刊書店]
神田川を渡つた豊島区内。結構大きな店。割と堅い本も置かれてゐる(量は少ない)。
キノコノクニア書店[古書店]
神田川の側。奥は一般的な古本屋さんみたいな感じ。手前は雑誌コーナ。

大久保

BOOK OFF新大久保店[リサイクル古書店・閉店]
新大久保駅から山の手線の内側の方に歩いて3分。例の通り[本]の看板が目印。地下1階、地上3階の大きな店。ただしトータルの床面積は狭い。
新宿古書センター(高原書店新宿店)[古書店・リサイクル古本屋・閉店]
大久保駅南口出てすぐ。外観がシックな作りなので、わかりづらいだらうが、多分わかる。地上3階建の建物全部が高原書店。エレヴェータで3階にのぼる。専門書(文学・思想・歴史・社会科学・全集)がワンフロアに山のやうにある。ここは素晴らしいスペースである。階段で2階におりる。2階は文庫・漫画のフロア──絶版文庫・漫画は棚が別。あとサンリオ文庫は特別扱ひでショーケースの中。さらに階段で1階におりる。1階はただのリサイクル本屋で、白つぽいビジネス書や、洋書が棚に並んでゐる。殘念ながら、2001年末に閉店となつた。合掌。

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