制作者(webmaster)
野嵜健秀(Takehide Nozaki)
改訂
2023-07-29

町田書店ガイド

町田駅

高原書店本店[大規模古書店・閉店]

4階建のビルの全フロアを使用した大規模古書店。もとは学校だつた建物で、部屋ごとにテーマ別に本が置かれてゐる。

掘出し物を見附けたと思つて客が本をレジに持つて行くと、「古いから」と言つて店員が勝手に値段をつりあげる事がある。普通の古本屋ではあり得ない販売の仕方である。

在りし日の高原書店のビニール袋より
Takaharashoten_Fukuro.jpg

高原書店本店[大規模古書店・移轉]

高原書店は大規模古書店だが、出自が街の古本屋さんなので、まともな古書も本格的に扱つてゐた。一時は古書目録を隔月で発行。通信販売では絶版文庫が比較的安く買へた。

町田の本店は1980年代から90年代にかけて小田急町田駅東口(地下街の一番北の出口)のすぐ近く、POPビルの3階にあつた。エスカレータを上がるとワンフロア全てが高原書店だつた。フロアは、「黒つぽい本」を扱ふAフロア、「白つぽい本」を扱ふBフロアに分けられてゐた。

AフロアからBフロアに行く途中の通路の棚は、Aフロアの領分で、絶版文庫・新書をやや高めの値段で売つてゐた。かたいところでは角川・新潮・岩波・旺文社の文庫、アテネ文庫、その他絶版新書。エンタテインメント系ではサンリオSF文庫・ハヤカワ文庫・創元推理文庫。ハヤカワや創元の文庫は長い間全品Bフロアで半額だつたが、1990年代以降、絶版が増え、珍しいものが特に区別されるやうになつたものである。200円均一コーナを作つたが、配列がいいかげんで、屡500円の商品が混ざつてゐた(安いと思つてレジに持つて行くと高い値段なので客はびつくり)。

Bフロアでも、末期にはプレミア付の漫画を集めて高めの値段で販売してゐた。アニメのムック類、同人誌やアニメグッズも扱ひを拡大してゐた。

BOOK OFF・いとうグループなどの大規模リサイクル古書店の出店が盛んになると高原の存在感も薄れ、支店を全て閉めた後、本店も駅前から撤退した。2001年6月1日、新店舗に移転(この項目は移転前の店舖に関する記述です)。

成美堂書店・森野店[古書店・閉店]

小田急町田駅北口を出てすぐの場所にあつた街の古本屋さん。在庫は店の大きさの割に少なめ。一般的な本が主体だが、マニアに受けさうなものも並べられてゐた。店頭の均一本の漫画は安め。長らく駅前でがんばつてゐたが惜しまれつゝも2013年11月4日で閉店。

りら書店・町田店[古書店・閉店]

高原の前の道を西に歩いて15分ほど。鰻の寝床の様に奥に細長い店で、入るとすぐに荷物を預ける場所があつた。比較的古めの漫画や新書・文庫が多かつたものの、掘出物はあまりなかつた。りら書店は町田・相模原市内に数軒の支店・系列店があつたが、現在は殆どが閉店。淵野辺に一軒のみ残つてゐる。

まんがの森・町田店[新刊書店・閉店]

西友の手前の路地を脇に入つた横浜線の線路ぎはと云ふわかりにくい場所にあつたアニメ・漫画・ジュニア小説の専門店。TVアニメーションlainの関係で安倍吉俊さんのサイン会が行はれた事がある。2009年5月6日閉店。

博蝶堂書店・町田1号店[古書店・閉店]

町田市役所のすぐそば。あまり品揃へは良くなかつたが、2号店が閉店となつた後もしばらく残つてゐた。

博蝶堂書店・町田2号店[古書店・閉店]

高原の前から線路沿に北の方へ行くと右側にあつた。小さな店だつたが黒つぽいいい本が揃つてゐた。

天堂古書店[古書店・閉店か]

夕方にしか開いてゐなかつた古本屋さん。非常に狭いが古い文庫などに目ぼしいものがあつた。値段は高めだつた。

久美堂本店[新刊書店]

小田急町田駅至近の繁華街にある店。かつては狭苦しい店にぎつしり本が詰込まれて、お客さんもいつぱいゐた。現在はゆつたりとした雰囲気に変つてゐる。

三省堂町田店[新刊書店・閉店]

丸井にあつた普通の新刊書店。

リブロ町田店[新刊書店・閉店]

西友内。以前は2フロアに分れてゐたが1フロアに統一。専門書が多めで少し煤けてゐる感じ。2013年6月30日に閉店となつた。

BOOK OFF町田中央通り店(旧)[リサイクル古書店・閉店]

地下1階から地上3階まである国内最大級のBOOK OFFとして開店。会員カードが他店のBOOK OFFと互換性のない、この店舖だけの特殊なもの(実験的に導入されてゐるらしい)だつた。町田東急ツインズウエスト館に一旦移転して「町田東急ツインズ店」となつた。

BOOK OFF町田中央通り店(新)[リサイクル古書店]

「町田東急ツインズ店」が再び移転して、改めて「町田中央通り店」を名乗つた。依然として日本最大級のBOOK OFF。以前に比べると落著いた棚になつたやうに思ふ。

有隣堂町田店[新刊書店・閉店]

JR駅ビル・リブレ内に神奈川県を地盤とする有隣堂が出店してゐた。町田店開店後、町田モディ内あおい書店の跡地に町田モディ店を出店。町田店は2016年1月11日で閉店となるがモディ店は営業継続。

町田街道沿

ブックスーパーいとう町田店[リサイクル古書店・閉店]

町田街道馬場十字路と小山郵便局の間。いとう系列の中では小さめの店舗。営業期間中、ゲームコーナが併設され、書籍スペースが狭まつた。

少年漫画1冊50〜80円コーナ、少女漫画1冊30円コーナが存在した。漫画の在庫には重複が目立つた(のちに整理されてしまつた)。文庫・単行本は新しめの物が中心。雑誌・児童書は多め。特売99円の本に4円の消費税を乗せる非道を行つた。

2001年5月で閉店。跡地は現在お宝鑑定館町田店。

ドラマ小山店[CDヴィデオレンタル・リサイクル古書・閉店]

レンタルビデオ店のドラマ。古本の取扱ひは、以前は大々的に行はれてゐたが、のちに縮小、最終的には屋外ワゴンにぱらぱらと古マンガが残る程度で実質的に停止となつた。

2013年8月18日で閉店。業務スーパーに。

よむよむ町田小山店[新刊書店・閉店]

町田街道小山郵便局のすぐそばにあつた雰囲気の良い郊外型書店。文芸書・思想書、小出版社の本やジュニア小説が比較的多めにあつた。閉店して古着のリサイクルショップになつた。

世羅美庵[古書店/アトリエ・閉店]

民芸調の看板が表に懸つてゐるが、アトリエで、余技的に古本の販売もしてゐる、と云ふ事だつたらしい(組合か何かの事務所みたいな感じがした)。天井に貼つてある映画やアニメのポスター(売り物ではない?)に貴重なものがあつたやうだ。

BOOK OFF町田忠生店[リサイクル古書店・閉店]

小山田桜台の町田街道バイパスの沿道にあつた店。初期は大人向けの大判コミックがやや充実してゐた印象がある。レイアウト変更・改装を経て、他店と同様、実用書・小説単行本の棚が増やされた。

2000年初頭、子供用品専門店にリニューアル。その後、HARD OFFに変つた模様。

もりちょう文具店[文具店]

忠生中学校の前に、真つ赤な看板を出してゐる文房具屋(もりちょう文具店)がある。

「博蝶堂書店・忠生店」、博蝶堂グループの本店だつた、との記述を見かけた事があるが詳細不明。守蝶株式会社は博蝶堂の親会社。

くまざわ書店・町田根岸店[新刊書店]

アメリア町田根岸ショッピングセンター2階。普通の新刊書店。

相原駅

相原〜片倉間は以前は山越えの雰囲気が楽しめ、横浜線の中でも特にローカル線色の強い区間だつた。相原駅は二十一世紀初頭まで木造平屋の駅舎が現役で使用されてをり、駅前にも鄙びた風情が残つてゐた。近隣に「八王子みなみ野」ニュータウンが造成され、相原駅も改築されて、様子が変り始めてゐるが、それでも町田街道沿ひは古くからの風情が残つてゐる。

2002年当時には2軒の古本屋が健在で、調査してみて驚いた記憶がある。残念ながら2004年までに全滅したやうだ。相原駅の駅舎改築が完成した後、東口駅前に文教堂書店がコンビニ店舗内に開店した事がある。

オレンジ8(エイト)・1号店[リサイクル古書店・閉店]

相原駅東口を出て線路沿に南に歩くと、すぐ右側にあつた小さな田舎の古本屋さん。漫画と文庫しかないので遠くから見に行かねばならぬやうなお店ではなかつたが、すれた古書マニアのリハビリには丁度良かつたのかも知れない。

2004年6月に確認したところ、消滅してゐた。町田街道沿に出店してゐたらしき形跡があるが、時期は不明。

古書しろ山[古書店・閉店]

相原駅西口側、町田街道沿にあつた、やはり小さな古本屋さん。ぱつと見では最近出た漫画・文庫・単行本が中心のリサイクル古書店のやうに見えた。しかし、よく棚を見てみると、これがなかなかの充実ぶり。文庫の棚の所の平台にも単行本が並び、古めの本がところどころに混じつてゐた。左手奧の棚には黒つぽい本が並んでゐた。小さい店なので在庫が少く、遠くからわざわざ行くほどの価値はないが、田舎の古本屋さんとしては立派なもの。

2004年6月に確認したところ、やはり閉店となつてゐた。

多摩境駅

久美堂[新刊書店・閉店]

ニュータウンのファミリー向け新刊書店。久美堂らしく地域の本の類が置かれてゐた。地主との契約が切れ、入居してゐたショッピングモールがまるごとなくなつた。

BOOKOFF 町田多摩境店[リサイクル古書店・閉店]

駅から少し離れたショッピングモール「コピオ多摩境」内、スーパーアルプスの隣にあつたBOOK OFF。HARD OFF等とともにフロア内で移動を繰返し、狭くなつたり広くなつたり。2014年5月25日で閉店。

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