制作者(webmaster)
野嵜健秀(Takehide Nozaki)
初出
「言葉 言葉 言葉」
公開
2008-09-27

本の本――新刊書店ガイド・古書店ガイド

『東京ブックマップ』
東京ブックマップ編輯委員會編輯・書籍情報社
本探しの基本書で、都心の書店・古書店・圖書館の情報を探すのには便利です。
大書店のフロア配置が載つてゐます。
サブカルチャー系の情報に偏つてゐたり、重要な中央線新宿以西の情報が足りなかつたりします。
二年毎に新版が發行されます。
『まんがまっぷ』
1997年9月25日初版第1刷發行・夏目書房
リサイクル古書店に關する詳しい情報が載つてゐました。
ただし漫畫の置いてある古書店に情報は限られます。
關東・近畿地方と、愛知のごく一部の新刊・古書店情報が載つてゐます。
既にデータは古びてゐます。
困つた事に、時々大嘘が混じつてゐました。
『全國古本屋地圖』
古書店組合が作つてゐるガイド本。
全國2750軒を紹介してゐます。
組合に參加してゐない店は無視されてゐます。
古書店は消長が激しく、この本に載つてゐても潰れてゐることがままあるので要注意です
たまに、潰れてからこの本に載る店もあります。
餘りに店の數が多いため解説は不足氣味。
古書目録發行店一覽が載つてゐるので、地方の方には便利かも。
「日本古書通信」
月刊雜誌。古書專門誌。
前半分は色々なライターが古い本に關する蘊蓄を傾ける記事。後半分は古書目録。
購讀しても損はないと思ひますが、とてもまにあっくなので素人にはおすすめ出來ない。
「縱横無盡神田古本屋街全ガイド・愛藏版」
發行日:1998年4月20日・發行:毎日新聞社
神保町の古書店を一軒一軒まはつて本棚を寫眞に撮つたと云ふ、ご苦勞なムック。
眞面目な本屋よりも變つた本屋を紹介しようとする、最近の古本ブーム一般に見られる惡しき傾向が露骨に表れた本。
大島書店のコメントが餘りに駄目だつたので紹介する。洋書と理工書、一見つながりがなささうだが、その二つのジャンルを兩立してゐる古書店。神田の懷の深さを感じさせる店だ、とある。洋書を扱つてゐるのは單に閉店した東京泰文社の在庫を引繼いでゐるだけの事。
中央沿線(高圓寺・西荻窪)および本郷の古書店情報が(たつた2ページだけだが)載つてゐる。地圖が役に立ちさう。
左翼系の社會科學專門店の事を、なぜか硬派の書店と評してゐる。108ページ 都丸書店の項
良く賣れたらしく、改訂版が時々出てゐるやうです。
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