公開

2001-11-14

最終改訂

2011-01-21

• 超近代の思想
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山本夏彦

關聯

武林無想庵

略歴

• 大正4年、東京下谷根岸生。
• 新體詩人・露葉山本三郎の三男。
• パリ・ユニヴェルシテ・ウヴリエール修。
• 工作社主宰。
• コラムニスト。
• 昭和30年、「木工界」創刊。編集人兼發行人。
• 昭和36年、「木工界」を「室内」と改題。
• 昭和59年、第32囘菊地寛賞受賞。
• 安部譲二を見出した。
• 平成2年、『無想庵物語』で第41囘讀賣文學賞受賞。
• 平成9年度東京都文化賞受賞に内定するが、ある選考委員の横槍でいつたん受賞取消し。その後再び受賞が決るも、山本さんが辭退。
• 平成10年、市川市民文化賞受賞。
• 小渕元總理が山本さんの大ファンで、「寫眞コラム千囘記念パーティー」に「一讀者」として出席。
• 平成13年、「室内」編集長に復歸。直後の11月號で「ハウスメーカーに騙されるな」なる特集を組む。
• 平成14年2月6日、胃癌の爲、胃を全部摘出する手術を受けた。週刊新潮の寫眞コラムや諸君!のコラムは休載に。この前後、文章がかなり荒れてゐたやうな印象あり。
• 平成14年10月23日、死去。
• 戰後の著書を正字正かなで印刷させた事は一度もない。
• 現役時代はそれなりに人氣があつたが、死後數年經ち、そろそろ「過去の人」となりつゝある。

「室内」はインテリア專門ながら文學的・藝術的な雰圍氣も漂はせる奇妙な雜誌だつた。夏彦死去の後、子息の山本伊吾氏が編集・發行を引繼いでゐたが、2006年3月號(通卷615號)で休刊。

著書

たとえば私は本の奥付の読者である。

『年を歴た鰐の話』

レオポール・ショヴォ原作の畫文集。櫻井書店(昭和16年)。

表題作は「中央公論」掲載(昭和14年)。

『日常茶飯事』

工作社(昭和37年9月)。中公文庫(昭和52年4月10日)。

『茶の間の正義』

文藝春秋(昭和42年)。中公文庫(昭和54年2月10日)。

『変痴気論』

毎日新聞社(昭和46年5月)。中公文庫(昭和54年8月10日)。

『毒言独語』

實業之日本社(昭和46年9月)。中公文庫(昭和55年5月10日・毎日新聞掲載「たった一人のキャンペーン」を追補)。

『編集兼発行人』

ダイヤモンド社(昭和51年3月)。中公文庫(昭和55年11月10日)。

『笑わぬでもなし』

文藝春秋(昭和51年5月)。中公文庫(平成5年1月10日)。

「笑わぬでもなし」は雑誌「諸君!」にしばらく連載して、今も連載中のコラムである。「諸君!」はまじめいっぽうの雑誌だから、すこしは笑いをと願って「笑わぬでもなし」と題した。

「文章に厳しい雑誌」である「室内」の編集兼発行人として知られた山本氏だが、その「笑わぬでもなし」なる文句は、笑ふのだか笑はないのだか、はつきりしない曖昧なものである。

『かいつまんで言う』

ダイヤモンド社(昭和52年6月)。中公文庫(昭和57年1月10日)。

『二流の愉しみ』

講談社(昭和53年10月)。講談社文庫(昭和59年4月)。中公文庫。

『ダメの人』

文藝春秋(昭和54年3月)。文春文庫(昭和60年6月25日)。中公文庫。

『つかぬことを言う』

平凡社(昭和55年3月)。中公文庫(昭和62年10月10日)。

『恋に似たもの』

文藝春秋(昭和56年6月)。文春文庫(昭和61年10月10日)。中公文庫。

『やぶから棒』夏彦の写真コラム

新潮社(昭和57年3月)。

『夏彦・七平の十八番づくし 私は人生のアルバイト』

山本七平との共著。サンケイ出版(昭和58年3月)。中公文庫(平成2年10月10日)。

『美しければすべてよし』夏彦の写真コラム

新潮社(昭和59年1月)。

『おじゃま虫』

講談社(昭和59年4月)。中公文庫(平成4年4月10日)。

『意地悪は死なず』

山本七平との共著。講談社(昭和59年8月)。中公文庫(平成3年2月10日)。

『冷暖房ナシ』

文藝春秋(昭和59年8月)。文春文庫(昭和62年11月10日)。中公文庫。

『不意のことば』夏彦の写真コラム

新潮社(昭和60年12月)。

『世はいかさま』夏彦の写真コラム

新潮社(昭和62年11月10日)。

『「戦前」という時代』

文藝春秋(昭和62年11月)。文春文庫(平成3年4月10日)。

『生きている人と死んだ人』

文藝春秋(昭和63年11月)。文春文庫(平成3年11月10日)。

『無想庵物語』

文藝春秋(平成元年10月1日)。文春文庫。

『最後のひと』

文藝春秋(平成2年10月)。文春文庫(平成6年8月10日)。

『良心的』夏彦の写真コラム

新潮社(平成3年3月20日)。

『「豆朝日新聞」始末』

文藝春秋(平成4年3月1日)。文春文庫。

『世間知らずの高枕』夏彦の写真コラム

新潮社(平成4年9月15日)。

『何用あって月世界へ 山本夏彦名言集』

植田康夫選。ネスコ發行/文藝春秋發賣(平成4年10月4日)。

『やぶから棒』夏彦の写真コラム

新潮社(『やぶから棒』100篇と『美しければすべてよし』前半50篇の合本・平成4年10月25日)。

『美しければすべてよし』夏彦の写真コラム

新潮社(『美しければすべてよし』後半50篇と『不意のことば』全100篇の合本・平成5年6月25日)。

『愚図の大いそがし』

文藝春秋(平成5年)・文春文庫(平成8年7月10日)。

『私の岩波物語』

文藝春秋(平成6年5月15日)。文春文庫。

『良心的』夏彦の写真コラム

新潮社(『世はいかさま』全100篇と『良心的』の前半50篇の合本・平成6年7月1日)。

『オーイどこ行くの』夏彦の写真コラム

新潮社(平成6年9月15日)。

『その時がきた』

新潮社(夏彦の写真コラム・平成8年7月25日)。

『世は〆切』

文藝春秋(平成8年1月15日)。文春文庫。

『「室内」40年』

文藝春秋(平成9年3月30日)。

『死ぬの大好き』

新潮社(夏彦の写真コラム・平成10年6月30日)。

『「社交界」たいがい』

文藝春秋(平成11年2月25日)。

『誰か「戦前」を知らないか 夏彦迷惑問答』

文春新書(平成11年10月20日)。

『完本 文語文』

文藝春秋(平成12年5月20日)。

『寄せては返す波の音』

新潮社(平成12年9月30日)。

『百年分を一時間で』

文春新書(平成12年10月20日)。

『夏彦のラジオコラム(1〜3)』

新潮社(カセット文庫)。

『一寸さきはヤミがいい』

新潮社(夏彦の写真コラム・平成15年2月15日)。

『とかくこの世はダメとムダ』

講談社(2010年11月16日)

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