公開
2000-12-19
最終改訂
2007-02-01

小堀桂一郎

紹介

略歴
昭和8年9月13日、東京生れ。
33年東京大學文學部卒業。舊西ドイツ・フランクフルト大學留學。
43年、東京大學大學院博士課程終了。東京大學教養學部教授(平成6年退官)。
現在明星大學教授。文學博士。
專門は比較文化論、日本思想史。
業績
『「ファウスト」研究』により日本ゲーテ賞、『若き日の森鴎外』により讀賣文學賞(研究飜譯賞)、『宰相鈴木貫太郎』により大宅壮一ノンフィクション賞を受賞。
本來は文學研究者。森鴎外、イソップ寓話に關する研究がある。
「正論」「月曜評論」に執筆。
「東京裁判史觀批判」で有名。政治活動に積極的。林健太郎氏※との「歴史認識論爭」は有名。※林健太郎履歴
役職
「日本文化會議」設立發起人/企劃委員
「日本自由主義會議」會員
「教科書正常化國民會議」設立發起人
興亞觀音を守る會」理事
「横田めぐみさんたちを救出するぞ! 全国大集会」呼掛け人
「天皇陛下の御訪韓問題を考える會」代表
「東京裁判資料刊行會」代表

著書

著書

若き日の森鴎外
昭和45年、東京大學出版會
森鴎外の世界
昭和46年、講談社
鎖國の思想
昭和49年4月25日發行、中央公論社、中公新書358
イソップ寓話 その傳承と變容
昭和53年11月15日、中央公論社・中公新書
西學東漸の門・森鴎外研究
昭和51年、朝日出版社
宰相鈴木貫太郎
昭和57年8月15日第1刷、昭和57年10月30日第4刷、文藝春秋
昭和62年、文春文庫
森鴎外──文業解題
岩波書店
1979年岩波書店新書版選集の解説を纏めたもの
森鴎外──批評と研究
平成10年、岩波書店
戰後思潮の超克
日本教文社
戰後思潮の超克
昭和天皇論(今上天皇論・改題)
昭和61年10月25日初版、平成2年12月15日4版、日本教文社
初版・2版は『今上天皇論』、3版以降『昭和天皇論』と改題。
昭和天皇論・續
平成元年12月25日初版、日本教文社
昭和天皇論・續
講座・比較文學比較文化
東京大學出版會
東と西の處世術入門・古典の智慧袋
講談社/講談社學術文庫752
さらば、敗戰國史觀
PHP研究所
東京裁判の呪ひ
平成9年10月30日、PHP研究所
再檢證・東京裁判
PHP研究所
靖國神社と日本人
1998年、PHP研究所、PHP新書
靖國神社・圖書紹介

素子さんは母や祖父母、伯母の愛を十分に受けて幸せに育てられ、長じて父と同じ立教大學を優秀な成績で卒業し、又日本舞踊を修め、昭和四二年には靖國神社の拜殿で「櫻變奏曲」等の舞を奉納して父君の霊を慰めた。このことも(學徒出陣五十周年)特別展示の機會に広く知られる樣になつた。九段へゆくごとに<心に深く念ずれば、必ずお父樣のお顏がお前の心の中に浮かびます>という亡き父上の言葉を實感されていることであろう。

昭和天皇
1999年7月21日、PHP新書
  • 峰つづき おほふむら雲 ふく風の はやくはらへと ただいのるなり
  • 昭和天皇御製

海に陸に連戰連勝のこの時期、<おほふむら雲>とは、敗戰・苦戰の暗雲ではない。これはあまりにも、勝利の喜びか感じ取れない御歌である。さうなのだ。昭和天皇陛下にとつては、戰争とは、勝利であらうと敗北であらうと、凱歌をあげるのが味方であらうと敵であらうとあまり關係がない、戰争それ自體が、ただ一途に天風を持つて吹き拂らはるべき暗雲なのだつた。そして、その戰雲は、もはや天皇陛下の御軫念ではどうにもならない長く遠い峰つづきに覆ひ被さつてゐる。御稜威(みいつ)の力をもつてしてもそれを追ひ拂ふことはできない。天皇陛下としてもただ「祈る」ことができるばかりである。……。この御製は、陛下ご自身の無力さへのお嘆きがこめられた、ある意味悲痛な御製である。

鏡の詞・劍の詩──反時代的考察
平成6年3月15日第1刷、展轉社

論文收録

日本人の價値觀(講座・比較文化 第七卷)
昭和51年、小堀桂一郎/渡部昇一/増谷文雄/太田雄三他著、研究社
現代の比較文学
1994年、亀井俊介編、講談社学術文庫
講座夏目漱石 第4卷
「漱石と鴎外」收録
三好行雄他編、昭和57年2月25日、有斐閣
靖國論集
江藤淳他との共著、日本教文社
地球日本史
小堀桂一郎・藤岡信勝他著、産經新聞社
講座森鴎外 第3卷
「歐州大戰中の森鴎外」收録
平川祐弘・平岡敏夫・竹盛天雄 編、1997年6月30日、新曜社
日本の美學
第5號「美學者評傳5森鴎外」掲載
第6號「歴史畫の復權」掲載
ぺりかん社
森鴎外を學ぶ人のために
對談<森鴎外を考へる>(小堀桂一郎/山崎國紀、1994年2月)收録
世界思想社
日本近代文學と西歐 比較文學の諸相
「散文樣式の藝術的完成」收録
佐々木昭夫編、翰林書房
日本近代文學と西歐 比較文學の諸相

編集・校訂・解説

東京裁判・日本の辯明「却下未提出辯護側資料」拔粹
編集・解説執筆、講談社學術文庫1189
「東京裁判辯護側資料」(東京裁判資料刊行會編、國書刊行會發行)からの拔粹。
衆議院議員米田建三氏おすすめの圖書
三韓昔がたり
1985年5月、金素雲著、小堀桂一郎校訂・解説、講談社
朝鮮史譚
1986年7月、金素雲著、小堀桂一郎校訂・解説、講談社
鎮魂と異教・折口信夫の戰中・戰後
1994年、小堀桂一郎編、中央公論社
東條英機 封印された眞實
1995年8月10日、佐藤早苗著、小堀桂一郎解説、講談社
古活字版 伊曽保物語
昭和61年3月28日、飯野純英校訂 小堀桂一郎 解説、勉誠社
World of Aesop文獻目録
近世初期文藝研究會假名草子研究文獻目録
名畫にみる國史の歩み
小堀桂一郎監修・所功編、近代出版社

昭和八年、今上陛下の御誕生を奉祝して企畫された「國史繪畫」78點を一册にまとめたもの。

譯書

森鴎外の「智慧袋」
譯・解説、講談社學術文庫523
人と思想(ラートブルフ著作集第9巻)
1964年、L.ラートブルフ著、菊地栄一・小堀桂一郎共譯、東京大學出版會
ドイツ怪談集
一九八八年十二月二日発行、河出書房新社(河出文庫)

[目次] ハインリヒ・フォン・クライスト「ロカルノの女乞食」(種村季弘訳)/E・T・A・ホフマン「廃屋」(池内紀訳)/ルートヴィッヒ・ティーク「金髪のエックベルト」(前川道介訳)/エスティーヌス・ケルナー「オルラッハの娘」(佐藤恵三訳)/ヴィルヘルム・ハウフ「幽霊船の話」(種村季弘訳)/ヨーハン・ペーター・ヘーベル「奇妙な幽霊物語」(種村季弘訳)/フーゴー・フォン・ホーフマンスタール「騎士バッソンピエールの奇妙な冒険」(小堀桂一郎訳)/グスタフ・マイリンク「こおろぎ遊び」(種村季弘訳)/ハンス・ハインツ・エーヴェルス「カディスのカーニヴァル」(石川實訳)/カール・ハンス・シュトローブル「死の舞踏」(前川道介訳)/アルブレヒト・シェッファー「ハーシェルと幽霊」(石川實訳)/ハンス・へニー・ヤーン「庭男」(種村季弘訳)/オスカル・パニッツァ「三位一体亭」(種村季弘訳)/マリー・ルイーゼ・カシュニッツ「怪談」(前川道介訳)/ヘルベルト・マイヤー「ものいう髑髏」(池田香世子訳)/フランツ・ホーラー「写真」(土合文夫訳)/超自然の露出(編者あとがきにかえて)(種村季弘)/初出一覧

推薦文

侵略の世界史──この500年、白人は世界で何をしてきたか
清水馨八郎著

「世界史を見る視點としては、これが最も正しい」と明星大學教授 小堀桂一郎氏絶賛!

 國際社會の現在の構圖を作り出した淵源として十五世紀末葉にまで遡り、爾來五百年の間に白人は世界に向かつて何をして來たのかと問ひつめなくては、現代史の眞相は明らかにならない。清水馨八郎氏は、本書を以て、遂にその眞相究明を成し遂げた。世界史を見る視點としては、これが最も正しいのである。

教科書

最新日本史
國書刊行會
高校日本史

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