自由選書『知識人と狂信』

書誌

竹山道雄・武藤光朗

自由社

昭和四十六年三月十五日 第一刷発行

目次

竹山道雄

罪責――ローマ法王と天皇の場合

自由のためにアナーキー革命を！

おおげさな文明終末観

変わらぬ不満青年の集団反抗

自由を求めて不自由に

危険な集団表象

表象は伝染する

原因は自由の拡大解釈

プロボ事件の謎

昼間のたわごと

ゴッドが死に、核が生まれた

時流のファナチズム

狐

世界についてのビジョンへの耽溺

さまざまな狐

集団ファナチズムはつくられる

構造

鰯の頭

武藤光朗

人間的とは何か

生物学的人間尊重論の流行

戦後民主主義の意味するもの

仮面としての憲法体制

新左翼とフロイト主義

精神分析的「退行」現象

「生物学的終末論」と実存の立場

疑問符としての人間

核脅威下の日本の自由

限界状況としての国際的権力闘争

核の谷間の幻想

日本的リベラル・良識派と国民的利己主義

日本の権利根拠―民主的自由の国際的連帯

現代日本の精神的両極分解

知識人と政治

知識人は何を根拠として政治的態度を決定するのか

歴史的状況

コミュニケーションの哲学と政治的自由

抵抗の民主主義

日本の状況における一つの反省

福祉国家と反抗的人間

福祉のなかの不安

革命における暴力の陥穽

コンミューンの夢

理性的反抗の道

暴力革命とエロス的幻想

眼ざめているものは誰か

暴力の運命

疎外された自己とはどういう自己か

リビドー的反抗の限界

「批判大学」の構想

• あとがき