そもそも歴史的仮名遣いは平安以前の用例から帰納したものであって,当時の音韻体系に依拠してできている.文語体は,基本的には平安中期の文法にもとづく.したがって,この両者は相性がよい.しかし,現代口語的な文章を歴史的仮名遣いで書くのはアナクロニズム(本来の意味での)でしかないと思う.
昔の音韻(と文字)に依據して成立した表記であつても、成立した以上最早音聲言語とは別のものだから、何時までも何時までも執拗に「当時の音韻体系に依拠してできている」と言續けるのは異常。
文字言語は全て音聲言語から生じたものだが、文字言語として一旦成立してからは音聲言語とは獨立した存在となる。全ての文字言語は、音聲言語の變化に應じて微調整を行ひつつ、音聲言語とは一定のずれを抱へたまま現代に至つてゐる。それが文字言語と言ふものである。
現代の音聲言語をそのまま記録するのならば話は別だが(發音記號を用ゐる)、口語文法に基いた書き言葉を書くのならば歴史的かなづかひを用ゐるのはアナクロニズムでも何でもなく單に當り前の事に過ぎない。
歴史的仮名遣いに反論的なことを書くとすぐ「カレ」のもとに達するという、気持ちの悪い構造。「カレ」とはかかわりたくない。
歴史的仮名遣いをつかうんだったら文語もつかってみろよ、とか@wakkuso_botが挑發的な事を言つてゐたから反論したのだが、ぼっと氏は人を侮辱するやうな事をちよろつと言つてすぐ發言を削除し、こちらをブロックして呉れた。ぼっと氏の發言はfavstarの痕跡やこちらの引用から復元した。