仮名漢字変換の優劣の議論が再燃する度に思ふ。そんなの幾ら尤もらしいことを言つたつて「コーヒーと紅茶のどちらが好きか」「天一と横綱のどちらが旨いか」「ぬーぬーとはらみーはどつちもかはいい」以上の実のある話にはならないのだ。ぬーは最強ではらみーは無敵なのだ。
[Perl] アルファベット
平成庚寅年春三月甲午朔癸卯
ふーんHTML5って、たんなるDHTMLなんだー（棒読み）。云々。
同社は初期の推奨策として、被害を受けたユーザーに対し、同社のサポートサイトからファイルをダウンロードするように述べていた。しかし、たくさんのユーザーがアクセスしたため、サイトはオフライン状態になり、エラーメッセージを返すようになった。
つまりですね、ペンで紙に字を書くとき、1文字ずつしか書けないですよね。私はもちろん「子ども」と書こうとしているのですよ。だけど、それを書くときには、1文字ずつしか書けない。キーボードで入力するときも同じです。同時に3文字「子ども」と書くことは不可能。これは了解していただけると思う。
そして手書きの場合は、1文字ずつ、漢字で書くか平仮名で書くか、決めているわけです。これも了解していただけることと思う。と徳保さんは仰るが、全然了解出來ないです。
私にとって「書く」というのは、そういうことです。「文章を考える」ことと、それを「書く」ことは全く違う。「書きながら考える」といっても、文章は「だから野嵜さんのいってることは」というフレーズ単位で頭の中に浮かびますが、書くときは1文字ずつ書いていくしかない。そうでしょう?
野嵜さんとの対立点は、SKKの仕組みの解釈です。私は、SKKは1文字ずつ漢字か平仮名かを決める仕組みの入力ソフトなのであって、「だ＋か＋ら＋野＋嵜＋さ＋ん＋の（以下略）」という仕組みですよね、といっているのです。
一方、野嵜さんは「だから＋野嵜＋さんの（以下略）」という入力をさせる仕組みだからSKKはダメだ、と批判されています。
たしかに、入力モードの切替が実際に行われるのは、野嵜さんが区切りとした部分だけかもしれない。けれども、「入力モードの切替をする／しない」という判断は1文字毎に行われます。私はその「1文字ずつ判断を行う」ことこそ真に重要なのであって、「判断の結果、モードの切替が行われた箇所」に着目するのはおかしい、といいたいのです。
入力モードの切替が一文字一文字である事は、入力の際の感覺を考察するのに、何の意義も持ちません。
入力モードの切替が実際に行われるタイミングだけが重要です。そのタイミングが、日本語の文章に出現するリズム＝日本人が日本語で考へる際の思考のリズムと完全にずれてゐる、この事がskkの使ひ辛さの原因だ、と、さう私は指摘してゐるのです。それをskk擁護派の人々は徹底的に無視して、「現實に使ひ辛い事を除けば、觀念的には實に合理的な道具です」と言張つてゐる。觀念は何うでもいいんだよ。
えっと、野嵜さんの書き方から推察するに、野嵜さんは「文字で考える」「頭の中にある文章は漢字かな混じり文である」という点で私と違いはない……ということなのかな。
まあ他の人はどうだか知らないけど。私の場合は、思考言語が既に漢字かな混じり文なんですね。
野嵜さんは言葉の本籍を音韻の世界に置いているんだろうな。私なんかはそうじゃなくて、言葉は文字で基礎付けられていて、音はそれに付随する情報なんだよね。
野嵜さんってを一つの文節と看做す私の心理に反し、「野嵜」と「さんって」を分離して認識する事を要求する。
私はキーボードを叩きながら文章を考える方だけれどもを「私は」「キーボードを」「叩きながら」「文章を」「考える」「方だけれども」ではなく「私」「は」「キーボード」「を」「叩」「きながら」「文章」「を」「考」「える」「方」「だけれども」と分割して考へよと要求する。これはまだ増しな方であつて、「きながら」が解らない程度で濟む。しかし、
だから野嵜さんのいってることは、何だかよくわからない。になると、「だから」「野嵜」「さんのいってることは、」「何」「だかよくわからない」になつてしまふ。「さんのいってることは」つて何。「だかよくわからない」つて何。氣狂ひになりさうだ。ところが徳保さんは、「さんのいってることは」と考へる。
しかし實際に使へばわかることであるが、SKKの使用者は「今日」「は(無變換)」「晴-れ」「です。(無變換)」と分けて考へる。と述べてゐて、「今日」と「は」とを分斷して考へると申告してゐる。私は、「今日は」と言ふ時には「今日は」と一續きに考へるので、skkを使ふやうな人々とは根本的に發想が異つてゐるのだと思ふ。しかし、「は」の概念つて何だらう。skk使ひの人々は「は」を獨立の語として認識するらしいのだが、「は」は普通附屬語と説明される。「は」は文法的機能しか持たない語で、體言に附かないで理解する事は全く不可能である筈だ。それなのにskk使ひの人は、「は」を獨立の語として、直前の語と分斷して、認識し、それ自體として理解するらしいのだ。私にはその邊、よくわからない。skk使ひの人の方が「は」を、或は日本語を、よく解つてゐるのだらう。
Can you follow through?――アメリカ人の對日不信を問題にしてゐる日本人がゐる一方……。
あとこれも一応歴史的仮名遣な人として書いておくけど、仮名遣は問題外だった。根本的に何も理解してゐないし調べる気も全く無いといふのがよく伝はってくる。特に「高ヒ」「見タヒ」がそれぞれマイナス30点くらゐ。先日載せた「siGrE」の動画なんかだと、基本的に調べはしたけどいくつか漏れました、といふ感じだったが。
何なんだらう。かういふ作品でデタラメな歴史的仮名遣を使用したがる人は。デタラメな英語詞を書きたがる人にも通じる気がするが……それはデタラメな古文の方が近いか?
新しいものに触り、置いてけぼりを食わないようにしてください。
コンピュータで歴史的假名遣を使用するを正かな入力に對應させてみた。『コンピュータで歴史的假名遣を使用せよ』。
こうして見ると、それほど無茶な要求でもないと思いませんか。リンク集に掲載するのは1回だけでしょうから、連絡もそのときの1回だけで良いわけですし、リンク集からリンクするときは、普通トップページにリンクするでしょう。当時はこれでちゃんと目的が果たせたのです。
無茶な要求でもないと言ひますが、昔だつて私はさう云ふ
要求は不合理だと思つてゐましたよ。さう云ふ
要求を出す事それ自體が間違つてゐると。なぜなら、誤解は、されるよりする方が惡いからです。
- 126 乳鉢(dion軍) 2010/03/29(月) 23:08:49.46 ID:k8vIvhPx [1/8]
- この番組みてたが、猪瀬は確かに表現の自由について尊重していて、好きなもの書いていいから場所考えろってスタンスだったな。ただ、実際の条例がお粗末で、曖昧な部分を残したまま施行されると、業界に都が変な感じに介入してきそうなのを周りの人が懸念している感じだった。
現代にあつて、いかなる政治的黨派、思想的立場をとらうと、各人の自由であります。或る立場を選んで、自己を自由なりと認めるには事缺きませぬ。しかし自由の最大の敵は、自分自身であることに氣づく人は少ない。……。
