闇黒日記

妖精

平成14年9月30日

茲數日、柳田國男の『昔話と文學』を讀んでゐます。

平成14年9月29日

日が暮れてから古本屋を巡つて色々買込んできたんですが、面倒なので買物リストは省略。


BOOK OFFで文藝春秋の2002年2月號(創刊80周年記念 完全保存版)を、100圓で買つて來ました。卷末に福田さんの天皇論「象徴を論ず」と、小林秀雄の「ヒットラーと惡魔」とが收録されてゐます。

福田さんの「象徴を論ず」は、先日の天皇論爭の關係者には是非讀んで貰ひたいものですが、Piroさんもねずみさんも讀みやしないでせうねえ。

平成14年9月29日

平成14年9月29日

文科系のパソコン研究室
「歴史的仮名遣ひで漢字変換〜WXG用テキスト」がある。

平成14年9月29日

マーク附けの修正・訂正は、更新と言ふべきでない。と思ふ。

平成14年9月28日

アニメ版の「彼氏彼女の事情」を見ている。まだ庵野が監督をやってる序盤1-8話。やけに押井っぽい体育祭の回とかに苦笑しつつも、つくづく「低予算」を思わせる作りだと思う。

技術とかネタとか以前に、「金が無い」「時間が無い」「貧乏」と言つた事でアニメ業界は結構説明出來るものだと今更氣附いた。


普及版「ほしのこえ」を買つてみる。

平成14年9月28日

W3C 子は、カヅサツ氏の創出したキャラクターですが、僕が今描いている W3C 子は、カヅサツ氏のアイディアから派生した、僕のキャラクターだと考えています。

まあ、未だ、お気に入りのキャラのセックスやサイドストーリーを描きたいという感覚は理解できてませんが。僕は、原作者の演じたキャラクターをそれ以上の形に昇華できるだけの能力はなく、演じきれないのに演じること(、そうしてキャラクターを汚すこと、キャラクターそのものである原作者の性格をねじ曲げること)に強い罪悪感を感じるから、少なくとも今のところは、頼まれ仕事以外ではそういうことに手を出そうとは思いません。

エロ同人誌の作家逹も、お気に入りのキャラを描いてゐる積りがなく、原作者のアイディアから派生した、僕のキャラクターだと考えているのだとしたら。

平成14年9月28日

背の低い人に對して「背が高くなるやうに頑張れ」と言つても仕方がない。背の高い低いは、本人の努力でどうにかなるものでは必ずしもないからだ。

しかし私は「頭が良くなるやうに頑張れ」とは言ふ。頭の程度は、本人の努力でどうにかなるものだからだ。


身長の高い低いは本人の責任でも何でもない。本人の責任でも何でもないものを云々するのは良くない事だ。だから私は身長の事で他人を責めたり論評したりする積りがない。

しかし、頭の良い惡いは、先天的な問題を持たない常人に於いては、本人の責任だから、私は積極的に責めたり論評したりする。もちろん、先天的な問題を持つ人の場合は、本人に責任がないのだから、責める事は許されない。


責任を問ふべきか問はざるかを檢討しないで、一概に論ずるのは良くない。

平成14年9月28日

平成14年9月28日

歌謡と短歌と腎移植
塚田さんは古くからの正かなサイト制作者で、ウェブでは古參の方です。しかし、短歌の方は例によつてセンスがオヤヂ。困つた事です。

「寒いね」に「寒い」と應へるその息の白さも見えず秋の土砂降り

平成14年9月27日

私のWXGのユーザ辭書には161175語登録されてゐます。うち、68070語は自動學習單語、17414語が文節學習單語、9603語がAI學習單語です。一方、附屬語辭書の總單語數は89961語で、5008語が自動學習單語、1094語が文節學習單語。

メンテナンスし切れない理由が何となく分かりますね。公開出來る状態に持つて行けない。

平成14年9月26日

福田恆存先生は、畳語を繰返し符号で表記することについて、どのやうな行動規範を持つてゐらしたのだらう。といふやうなことが気になるのは、日本語練習のために文春文庫版『私の國語教室』を眺めてゐる所為。

例えば「人々」のやうに畳語を漢字で表記する場合、福田先生のご存命中に出版された新潮社単行本や中公文庫版では「々」の字が遣われてゐるのですけれど、文春文庫版の場合“二の字点(X213の1-02-22)”で印刷されてゐます。他の歴史的印刷物を眺めると、確かに漢字表記される畳語の踊り字として二の字点(あるいはゆすり点――X213では二の字点と区別されない――)が遣われた例がちやんと出現するわけですが、文春文庫版出版の任に当たつた人々が態々著者存命中の出版物と異なる表記を採つた理由が判りません。

福田さんは「二の字點」を使つてゐた筈、と思つたんですが、私の記憶は屡々怪しいので、存命中の刊本に當つてみました。

新潮社の單行本及び中公文庫版『私の國語教室』でも、「二の字點」が使はれてゐます。

福田さんは原則「二の字點」を使用してゐるやうに思はれます。新字で印刷された本では、出版社側が適當に決めたものと思はれます。


「二の字點」は、高島俊男さんの「お言葉ですが…」シリーズ第6卷『イチレツランパン破裂して』所收の「踊り字について」で採り上げられてゐます。

「二の字點」の由來について、大體のところを記して、詳しい話は省略します。もともとは「二」に良く似た同じ長さの横棒二本の記號で、それが草書體化して「二の字點」になり、「二の字點」が日本で楷書體化されて「々」になつた、と云ふ事のやうです。

露伴は「々」を嫌つて「二の字點」を用ゐたさうです。


福田さんは露伴に倣つたのかも知れません。

關聯リソース

前の記事
「闇黒日記」の關聯サイト
inserted by FC2 system