中身はいつも通り。
「傳統的な意味での美しい日本語組版は固定ピッチだ」と言つてゐる人がゐるけれども、日本語組版は明治以降に成立したものだし、江戸時代以前の印刷物やら何やらの存在を考へれば日本語組版が固定ピッチであるのは傳統に反するとすら言へる。
少くとも、２ちゃんねるは法治主義ではない。２ちゃんねらーは屡々、私刑を行ふ。
ヱビスビールの英字表記がYEBISU BEERなのは、ロシア語だか何語だかでアレなので、わざとYをくつ附けたのだとか云ふ話。
本屋で『ひとりでつくれるホームページHTML入門』と云ふ本を見附けた。例によつて駄目な本だらうと推測し、嗤つてやらうと思つて立讀みし始めたのだが、「マーク附け原理主義」に基づいた至極全うな解説書だつたので、購入。
「Chapter 1-13 HTML文書をつくってみよう」の實例を見る限り、HTML文書の生成について、筆者逹と私とでは解釋が正反對だけれども、一々考へ方が記されてゐて、それはそれで納得出來るものになつてゐる。
「各要素の使ひ方について、注意すべき點をしつかり記述してゐる」「或記法がなぜ必要か、または、なぜ必要でないか、について、理由をきちんと説明してゐる」――などなど、良い點が澤山ある。全體に、叮嚀に作られてゐる解説書で、初心者に薦められる。
とても良い本だと思ふのだが、店頭では全然目立たない。賣れると良いのだが。
平和は大切だ、と云ふ人は澤山ゐる。しかし、戰爭は無くならない。それはなぜかと言へば、平和が本當に大切なのではないからだ。パブロフの犬のやうに、條件反射的に、「平和」と言はれたら「大切」と答へるだけで、それが本當の事なのだらうか、平和は本當に大切なのだらうか、と疑ひを抱く人がまことに少い。
戰爭に行つた人ならば、戰爭の怖さを感覺として理解出來るだらう。しかし、だからと言つて、感覺としての戰爭の怖さが、戰爭は惡いものであると云ふ事を決定的に證明するものではない。平和は良いものであると云ふ事も、決定的に證明されるものではない。
戰爭は怖いぞ、戰爭が始つたらおまへは死ぬかも知れないぞ――さう云ふ言ひ方は、理窟ではない。單なる脅迫である。脅迫されても、死ぬよりは良いではないか――平和主義者はさう答へる。だが、生延びてさへゐればそれで良いのか、と云ふ反論に、平和主義者は絶對に答へない。代りに、ならばおまへは死にたいんだな――死ね! と云ふ罵倒だけが返つて來る。
なんとも理性的でない考へ方だが、實際のところ、特に日本人は理性的な考へ方をするのが苦手なやうで、私はそれを危惧してゐる。と言ふよりも、かつての日本人が感情的に物事を判斷して戰爭に突進んだ事を、今の日本人は綺麗さつぱり忘れて感情的に平和平和と言つてゐるのを見て、私は「嫌だなあ」と思つてゐる。
精神主義で戰爭を戰つて負けた日本人が、平和主義と云ふ名の精神主義を主張する。もう馬鹿か、阿呆かと(以下略)。
今日の御晝御飯は、鰻丼でした。
うちはクーラがないので、窓を開けて網戸にしてゐるのだけれども、夜になると蛾が燈に引寄せられて飛んできて、網戸にとまる。
蛾の腹は、不氣味だが、良く見ると或意味、面白い。
いつまでも人の家の中を覗いてゐないで下さい>蛾。
30分ではなく15分に收まるTVアニメーション(マニア向け)が最近流行し始めてゐるやうな氣がするが、TV局や制作會社は何を考へてゐるのだらうか。
ウェブ中に出まはるぞ。
２ちゃんねらーの問題は、自分逹の表現の自由はやたらと主張する癖に、氣に入らない相手の表現の自由はやたらと侵害する事だ。
Yahoo!とか２ちゃんねるとかの匿名掲示板は、匿名ユーザの權利を保護する一方、ユーザでない人間の權利を事實上否定する。ユーザを特別扱ひしてゐる譯だ。もちろん、ユーザがユーザ同士の間で仲良くやつてゐる分には、ユーザの特別扱ひは何等問題はない。
しかし、匿名掲示板のユーザは、コミュニティ外の人間に、ちよつかいを出すのである。その時、サーヴィス提供者がユーザを特別扱ひし、ユーザでない人間を差別するのは、如何なものか。
「匿名發言者のプライヴァシーを守る」「匿名發言者の表現の自由を守る」と、匿名掲示板サーヴィスの提供者は言ふ。しかし、その結果として、匿名掲示板のユーザ以外の、實名の人間のプライヴァシーは侵害され捲り、表現の自由は侵害され捲るのである。
はつきり言ふと、匿名掲示板サーヴィスは、ユーザ以外の人間の權利を侵害する爲に作られたシステムなのである。權利だの何だのとひろゆきやその信奉者らは言ふが、公正を認めない權利の主張等、認められたものではない。それは言はば、特權階級による權利の主張だからである。
２ちゃんねらーやひろゆきの發言には、「マイナス・エリート」としての優越感が露骨に見て取れる。彼らは、匿名主義者と云ふ名の「ネット貴族」であり、自分逹以外の人間を見下してゐる。匿名發言者の權利を守れ、と云ふ主張は、「ネット貴族」の權利を守れ、と云ふ主張と同義である。
匿名掲示板サーヴィスは、インターネットに貴族主義を齎すものであり、インターネットから民主主義を消滅させるものである。その主宰者やユーザの言ひ分がどうであれ、結果としてさうなるのだから、仕方がない。
２ちゃんねるが密告の爲のサーヴィスである事は、サーヴィス提供者側が自分で言つてゐる事である。そして、密告が民主的ならざる國家で奬勵された制度である事は、歴史を見れば明かである。結論として、２ちゃんねるは民主主義社會以外の、物を言ふのに周圍を憚らねばならない嫌な社會を到來せしめる爲のものである、と私は言はざるを得ない。
だが、日本人は、さう云ふ嫌な社會を昔から好むものであるらしい。私の目には嫌な社會としか見えない社會が、或種の人々にはこの上もなく素晴らしい社會に見えるらしいのである。
MacWIRE-D：デジクリWebデザインレビュー：そろそろフラッシュサイトもいいんじゃない？はこのサイトを誉めてゐるが、間違つてゐる。
と言ふか、ZDNNのウェブサイト構築關係の記事は、なんだか全體的によろしくない。
どうでも良いが、「tableでレイアウト」なんてやつて、面白いですか。
私はtableよりも出來るだけCSSを使つてレイアウトしてしまふ方だ。大抵の環境でそこそこ問題なく表示可能なやうにCSSを記述するのが、パズルみたいで、面白い。
「tableによるデザイン」は、Internet ExplorerとNavigatorでは當り前のやうにレンダリングされるので、工夫する餘地が全く無く、創造性に乏しいと私には感じられる。
と言ふか、table未對應のブラウザの事まで考へて、「tableによるデザイン」をする人逹は、HTML文書のコーディングをしてゐますか。してゐませんね。tableの中にh1〜h6、pをきちんと記述して文書の構造を明示してゐる「tableレイアウト」派の人は、滅多にゐません。
ジャンク記事。
ZDNet > ZDNet Mac > デジクリの記事も、駄目だねえ。
「すぐ美味しい♪ すごく美味しい♪」といふキャッチコピーで有名なチキンラーメンが、それほど美味いものだとは私には思はれないのである。
餘談だが、的を得ても仕方がないと思ふ。的は射るものである。得るのは當である。
占有してゐるウェブスペース。
ほかにもまだまだある。馬鹿だね。
T.M.Nのリファラに、http://xslt.alexa.com/data?cli=17&dat=nsacdt=t%3D1%26pane%3Dnswr6%26wid%3D20399&url=http://www.cc-net.or.jp/~piroを發見。
試しに、http://xslt.alexa.com/data?cli=17&dat=nsacdt=t%3D1%26pane%3Dnswr6%26wid%3D20399&url=http://members.jcom.home.ne.jp/w3cを叩いてみたら、なぜか侍魂が入つてゐる。謎。
XHTML 1.0の2nd Editionも出てゐない。
NHKが晝の12時20分から、やらせ番組を全國に流してゐる。
匿名だからこそ書き込みの内容は本音になる。
と云ふテーゼには、實は何の根據もない。
既存のメディアが決して書かないような本音や裏話だからこそ、面白い。
と言ふけれども、スポーツ新聞や「女性自身」、お晝のワイドショー邊で報じられてゐるゴシップと２ちゃんねるで話題にされてゐるゴシップとには、程度の差しかない。少くとも、その手の本音や裏話
が知的好奇心を擽るやうな事は絶對にない。
「匿名だからこそ書込みの内容は欲望丸出しになる」「匿名だからこそ書込みの内容は感情剥き出しになる」。
と言ふか、２ちゃんねらーの言ふ事つて、みんな常識的で、意外性が全くないので、詰らない。政治の話をすれば、出てくる「意見」は、右翼の代辯か、左翼の代辯か、に決つてゐる。
で、出て來る「意外な意見」は、悉く無知に基いてゐるのだから、どうしやうもない。
