昨日、カートゥーンネットワークで「宇宙戦艦ヤマト2」の放映が終了しました。
この作品、當時、ファンが暴動を起しかけたと云ふか、物凄い勢ひで引いてしまつたと云ふか、そんな評判がある惡名高い代物ですが、昨今のアニメを見慣れた目には、これでもまともに見えてしまふんですけれども。
今なら、CGの擴大・縮小で濟ませてしまふ宇宙船の飛んでいく繪も、當時は全部手描きだつたんですからねえ。しかし、スムーズに動く最近のアニメの宇宙船よりも、輪郭ががたがたの宇宙戦艦ヤマトの方がリアルに見える。
ローテクの方が實は贅澤。
昔の「言葉 言葉 言葉」スタイルシートを使用してゐるサイトを再び發見。
確かにそれなりにあのスタイルは恰好良いのかも知れない。記述されたCSSは今の方が格段に美しい筈だが。
複雜な心境なのです。
確認キーが同じだ
駄目掲示板の特徴。管理人が多重人格。
「月曜評論」の過去の號を讀返してみる。
WindowsXPのインストール完了。
音が出ないけど。
戰はなければ殺される戰場に、「戰つたら違憲」と言はれつつ派遣される自衞隊員が氣の毒。
他人のネタを默つて盜んぢやいかんよ>閑馬氏。
意味が？？？のものについて。當方にて、調べのついたものの報告です。
依然、幾つかの諺の意味はわかりません。
律義者の子澤山
まじめで、わき目もふらずかせぐ人に子が多いのをいふ。
瑠璃も玻璃も照らせば光る
瑠璃は青みがかり、玻璃は水色で共にガラスの古稱。よい素質のたとへ。
かつたゐの瘡恨み
うらみは羨。ハンセン氏病の人が性病の人をうらやましく思ふ。健康者から見れば、どちらも重病だと考へるのだが、少しでもましなはうをねたむ。人間の嫉妬心の強いのをいひ、どうにもならぬ愚癡をこぼすにもいふ。
三遍廻つて煙草にしよう
夜番が念には念を入れて廻つた上で、事故なしとよく見きはめた上で、はじめて一ぷくつけて休むこと。物事はよく調べて手落ちのないやうにせよとの戒め。
「諺の意味」なるものを載せてゐる辭典・事典の類の「意味」には、實に屡々「なんぢやこりや」なものが見受けられます。『広辞苑』を嗤つてばかりはゐられません。世間の「諺辞典」の語義解釋には時々「そのまんまやんけ」とつつこみを入れたくなる。
日記・更新報告・リンク集その他
の件。調査結果が出つつあります>渡邊さん。參考になりますでせうか。
「ナジカ電撃作戰」は來週、「アンコール放送」なのださうな。
不景氣だねえ。
たしかに「目糞鼻糞を嗤ふ」のやうな氣が。
産経新聞社は七日、東京本社管内の産経新聞を平成十四年四月から、朝刊単独紙に移行することを発表した。首都圏で夕刊を廃止し朝刊紙に転換するのは、全国紙としては初めて。
不景氣な話である事には變りがない、と思ふが如何。
予想される検索キーワード： Parser
Googleには、ミススペルを指摘する機能も搭載されてゐる。偉い。
というか、CSS採用サイトのほとんどがdivを多用しているのは、いかがなものかと思います。あと、見出しがdivで括られているのを気持ち悪いと思うのは、私だけでしょうか。
「divに限らず、fontでもtableでも何でも使つて呉れ。互換性の爲に必要な最低限の記述をしてゐるならば」と私は考へてゐる。ISO-HTMLは「至上命題」ではなくて「最低限の基準」である、と云ふ認識を私は持つてゐる。文書の構造を示してゐれば、後は好きな方法で裝飾でも何でもやつて呉れ、と云ふ事。
もうちょっと目端が利かないものかと、自分でがっかりする。さっき記録を調べてみたところ、 10章書いてくる間に本半分くらいの量のテキストを破棄していますもの。 (というのは具体的には300KBくらいのテキストということです。『Java言語で学ぶデザインパターン入門』のテキストは約600KB)
いかに書くか、ではなく、いかに削るか、が大事だ、と云ふ教訓。
必要最小限の努力で最大の效果をあげたいと云ふ横着な發想よりも、出來るだけの努力をしてからエッセンスを抽出しようとするプロのライターの方が、良い結果を生むもの。
破毀された300kbのテキストに對價は支拂はれないと云ふ事實を見れば、ライターの仕事が或意味「割のあはない」ものであるとわかる。この「割のあはない」事をするかどうかは、ライターの矜持の問題。
私は結城さんの仕事のやり方を斷乎として支持する。
「道義的義務」は規定されてゐないけれども、目安
と書かれてゐる邊は怪しい感じ。
流通のせゐにするなよ。惡いのは再販制度だ。日本文藝家協会逝つて良し。
国語の運用に歴史的変化は避けられないにしても、今を生きる人々が過去の文章と断絶させられるような事態は避けられるべきです。
平成五年に、当時の日本文藝家協会常務理事故江藤淳氏が「国語審議会への意見書―付帯意見」として記した「今後の国語政策は、まず読む能力の向上を主眼としなければならない。即ち漢字を正しく読みこなし、『現代仮名遣い』と歴史的仮名遣との二つの仮名遣の存在を知り、そのいずれをも読みこなす能力が求められているのである」との指摘は今も変わることがないばかりか、より重要性を増しています。
その江藤は死ぬまで「現代かなづかい」に拘り、「歴史的仮名遣」には囘歸しなかつた。日本文藝家協会のサイトで公開されてゐる文章もまた「現代かなづかい」で記述されてゐる。
日本文藝家協会は国語審議会が前述の諸点に深く留意され、後世に禍根を残さぬよう、関係各方面に提言されることを、要望いたします。
「殘された禍根」は既成事實として受容れて構はない、と云ふ態度を示しつつ、「後世に禍根を殘すな」と主張しても、説得力は皆無である。
まづ、日本文藝家協会と云ふ「ねぢれ現象」を何とかする事から日本文藝家協会ははじめたらどうか。
石原慎太郎理事は何をやつてゐるのか。紀田順一郎評議員が足を引つ張つてゐるのか。日本文藝家協会役員名簿（2001年度）
結論から先に言うと、自動巡回方式のCGIの利用は現状ではちょっと無理なようです。この手のCGIはかなり負担が掛かるのでたいていのサーバーは使用を許可していないのですね。
さとみかんとか[猫耳Antenna] NiAOU's LabとかかわちょアンテナとかWurzburgとか、どの位の負荷がかかつてゐるもんなのですかね。
どうもありがたうございます。
本當に、どうもありがたうございます。
參考になります。
再び情報。どうもありがたうございます。
(前略) <h3>タグの使い方</h3> (中略) <p>具体的には、</p> <h4>例5:タグの使用例</h4> <pre><code> (コードサンプル) </code></pre> <p>というように用いる。</p> (後略)
見出しの用ゐ方が、實は不適切。
うちのサイトでも、この手の「不適切な見出し」を濫用してゐますが。
(前略)
<h3>要素のマーク附け</h3>
(中略)
<p>具体的には、</p>
<dl>
<dt>例5:要素にマーク附けした例</dt>
<dd>
<pre><code>
(コードサンプル)
</code></pre>
</dd>
</dl>
<p>といふ風に行ふ。</p>
(後略)この手の記述はリストにするのが適當である、と考へた方が良いと思ふ。
下の「インターネット創作作家協会規約」から引用した部分のマーク附けも參照の事。
- 第２条 活動目的
- 第１項 協会はインターネットにおける創作環境の発展に寄与するためのオンライン作家自身による民主的ネットワークを創出することを目的とする。
どうやつてインターネットにおける創作環境の発展に寄与する
のか、全くわからない。
民主的ネットワークを創出する
つて、具體的にどう云ふ事なのだらう。
「ウェブで小説を書いてゐる方々に掲示板などのサーヴィスを提供します。議論や感想の贈答などの爲に、有效に活用して下さい。」とでも書いた方が、具體的でわかりやすくないか。小説を書かうと云ふ人間が、無闇矢鱈と抽象的な文言を使ふのは良くない。
昨日の朝、讀賣新聞を讀んでゐる時、妙に落着かない氣分に。
『婦人公論』の廣告に、戀
と云ふ正字體の漢字と、見知つたお名前の出てゐるのを發見。
大須には仕事で行つた事しかない。
今回のことで日本のやる気のなさがさすがにアメリカに伝わって、日本有事の際にはアメリカが助けてくれないって心配してる人がいるけど、 なんのために自衛隊があるんだ？ 日本は既に世界有数の軍事大国だよ。防衛に特化した軍隊だけど。海を渡って日本に陸軍を上陸させられる能力がある国なんてアメリカ以外でどこにあるんだ？だからこそ、「アメリカだけが一方的に日本を守る」なんていう一見日本にとってのみ都合のいい条約をアメリカがむすんでんじゃん。こんなの日本に軍隊を駐留し続けるための口実にきまってんじゃん。
日本が防衛上本当に必要としてるのは核の傘だけ。別に通常兵力でアメリカに守ってもらう必要は微塵も無し。だから、頼まれてもいないのに米軍支援のための時限立法なんて本末転倒もいいとこ。むしろどんな状況になったらどれだけ自衛隊を活用するか、どんなときに総理大臣に全権をゆだねるか、の有事立法をしっかりするべし。
但し、国際的な反テロ（テロ抑止）の取り組みには積極的に関与すべきだと思う。たとえそれがアメリカ中心のものでも。
まーアメリカとはつかず離れずでいいと思うんだがな。別にアメリカに好かれる必要は無し。
自衞隊ではアメリカ軍に勝てない。と言ふか、日本はアメリカに勝てない。
日本にとつて最大の敵はアメリカだから、アメリカを敵にまはさないやうに日本は行動しなければならない、と云ふ事が、この手の反米的な日本人には理解出來ないらしい。反米的な日本人が、なぜかアメリカを信頼してしまつて、「日本が何をしても、アメリカは絶對に日本に攻めて來ない」と云ふ大前提で物を考へるのは異常。
もちろん、「アメリカに忠實であれば絶對に日本は安全か」と問はれれば、「たしかに、安全だと斷言は出來ない」と答へるしかない。しかし、アメリカに逆らつてばかりゐるよりは、アメリカの言ふ事に忠實である方が、まだ増しであらう。
にもかかはらず、斯る「相對主義」を受容れようとしない人は、日本には極めて多い。なぜか多くの日本人が「絶對的な基準」を欲する。異常極まる。
あのな、「吉野家コピペ」なんてきょうび流行んねーんだよ。ボケが。
昨日の買物。「正論」+電撃文庫×2册。
「正論」と「諸君!」を久々に買つた月。
小泉純一郎首相の今夏の靖国神社参拝が違憲だなどとして、在韓の旧日本軍人の遺族らが大阪地裁などに提訴したことについて小泉首相は１日、「話にならんね。世の中おかしい人たちがいるもんだ。もう話にならんよ」と強く批判した。首相官邸で記者団に語った。原告側の反発を呼びそうだ。
また、福田康夫官房長官も同日午前の記者会見で、提訴について「そういうことを言って、小泉純一郎の信仰の自由を妨げるというのは、それこそ憲法違反じゃないですか」と述べた。
さらに、福田長官は「どこが憲法違反になるんですか。総理大臣である小泉純一郎が参拝したんですよ」と語り、政教分離を求めた憲法には違反しないとの認識を示した。(12:21)
宗教上の行爲、祝典、儀式又は行事に參加してはならない、と憲法は定めてゐない。
國及びその機關が
宗教的活動を行ふのは憲法違反だが、
宗教活動とは布教活動を指すべき用語であると解釋するのが妥當であるから、總理大臣の靖國神社參拜は
宗教的活動ではない譯で、即ち違憲とはならない。
いかなる宗教團體も
政治上の權力を行使してはならないと云ふ事になつてゐる。
もつとも、これらの知識を前提に小泉氏が話にならんね。世の中おかしい人たちがいるもんだ。もう話にならんよ
と述べたとは限らないが。
小泉首相が靖国神社参拝をめぐる提訴について「世の中おかしい人たちがいるもんだ」と批判したことについて、民主党の岡田克也政調会長は１日の記者会見で「訴状をみていないので、どういう人たちがいるのか知識がないが、裁判を求めるのは基本的な権利だ。一国の首相として中身を十分検討したうえでのことだと思うが、そういうコメントを出すのは軽率のそしりは免れない」と述べた。
社民党の福島瑞穂幹事長は朝日新聞の取材に、「小泉首相の靖国参拝には賛否両論あり、アジアの国々も抗議した。それを受けて裁判という形を取った人に対し、『おかしな人がいる』とはひどい」と批判した。(21:07)
賛否両論あるのは事實だが、「否」の側に理のない事は明らかである。また、
アジアの国々から
抗議があつた、と云ふ政治の話を裁判の話に持出すのは、
行政府による司法の侮辱ではないか。
小泉純一郎首相の靖国神社参拝は違憲だとして損害賠償を求めた提訴を受けて、首相が「話にならんね」などと発言したことに対し、大阪、松山、福岡の３地裁に提訴した原告団は７日、「異なる意見を許さない排除の思想で、許すことはできない」とする抗議声明をファクスで首相官邸に送った。
声明は「裁判を受ける基本的人権に対する侵害で、行政府による司法の侮辱だ。発言は辞任に値する」と訴えている。(12:12)
原告團の意圖は見え見え。
それにしても、自分の國の總理大臣を守らうと考へない連中が澤山ゐる日本國は異常。
文末にナビゲーション用の文字列を配したかったら，先般書いたように，文頭H1要素の直後に書いて，CSSでレイアウトを調整すべきですね（または，LINK要素で書いたナビゲーション用の情報が，ブラウザで自動補完されるのが理想）。
ところで，本家本元のISO-HTML仕様書はその辺どうしてるんだろう，と思って見てみましたら，はなからナビゲーション用の文字列なんて書かれてませんでした。さすが。
ナヴィゲーション用の記述はlink要素にすべきものですが、現状はブラウザに問題があつて、それだけでは不十分であると云ふ事になつてゐます。
addressとul-liによる「ナヴィゲーション用の記述」をdiv class="status"にぶち込んであるうちのサイトのリソースを參照の事。
W3C（World Wide Web Consortium）には個人は参加できず、企業および団体しか参加できない。参加した企業および団体は年間 5万ドルの会費を W3C に支払わなければならず、またいったん会員になると 3年間離脱できない。参加した企業および団体には W3C への「貢献」が強制される。仕様は会員同士の議論によって策定されるが、最終的決定権は理事だけが持っており、多数決等の民主的なシステムはない。
寝言は寝てから言え。
- Can I join W3C as an individual?
W3C does not have a class of membership tailored to, or priced for individuals. However, an individual who wishes to join as an Affiliate Member may do so.
The World Wide Web Consortiumは、Tim Berners-Leeが自分の理想を實現する爲に作つた團體ですからねえ。民主的でないのは當り前。
Weaving the Webは毎日コミュニケーションズから『Webの創成 World Wide Webはいかにして生れどこに向かうのか』の題で邦譯が刊行されてゐる。
「何か」の開發に參加する爲の條件は不明。ゴーストは誰でも開發出來るが、ゴースト制作者はリスクを全て自分で背負はなければならないし、閑馬氏好みでない繪のゴーストは閑馬氏から虚假にされる。ゴーストの仕樣は複雜怪奇で一貫性が無い上、閑馬氏の好みによつてしよつちゆう變更される。ゴースト制作者は、仕樣變更への即座の對應が強制される譯ではない。しかし、新仕樣に對應しないで放置されたゴーストは、閑馬氏から虚假にされるし、事實上死ぬ。仕樣の最終決定權は閑馬氏だけが持つてをり、多數決等の民主的なシステムはない(けれども閑馬氏は餘所の組織の方針が民主的でないと平氣で批判する)。ウェブで仕樣や閑馬氏の態度を批判をしても、閑馬氏からはつきりとした囘答がなされる事はなく、代りに嫌みや當てこすりが返つて來る。
寢言は寢てから言へ。
タリバンがバーミヤンの佛像を破壞した事を、田中宇は書いてゐないんぢやないか。
「報復には反對」と言ひたければ、日本人相手に愚痴るのではなく、アメリカ人に直接言つて呉れ。特に軍事行動の當事者に。
自分より力の弱い人間に「話し合ひ」を強要して、自分の思ふ通りに操る事は可能である。
一方、強者に「話し合つて呉れ」と懇願しても、受容れて貰へるかどうかはわからない。話し合ふ事は受容れて貰へたとしても、意見を受容れて貰へるかどうかはわからない。そして、多くの場合、強者は自分の氣に入らない意見を拒絶する。この時、單に拒絶されるだけならまだ増しである、と云ふ事も忘れてはならない。
戰爭が萬能でない事は事實だが、平和主義もまた萬能ではないと云ふ事も事實である。平和主義者は、そこを勘違ひしてゐる。ついでに言ふと、平和主義者は屡々自分の敵を「戰爭主義者」だと決めつけるが、それは誤りである。平和主義者の補集合と「戰爭主義者」の集合とは一致しない。
リンクを張つた瞬間に逃亡されるのではないかと戰々兢々である今日この頃、皆樣いかがお過ごしでせうか。
この規格は, 適合システムと検証システムとの区別を明確化し重視する。適合システムは, この規格に適合する文書を扱うときに正しく動作するが, 適合しない文書を扱うときには正しく動作する必要はない。検証システムはもっと強力で, 文書中のSGMLエラー及びHTMLエラーをすべて検出する。ブラウザは適合システムであることが多く, 文書作成ツールは妥当性を検証する。
ISO-HTML準據でない文書を扱ふ際、ブラウザは必ずしも正しく動作する必要はない。
情報仕入元:XML/XHTML関連規格の最新情報 -- 『ユニバーサルHTML/XHTML』フォローアップ
実は、ユニクロ店内では服が売っているのでは無く、サーカスでもやっているのではと勘ぐりましたが、たぶんそんなことも無いのでしょうね。‥‥‥面白く無い。
またしても、何かを服が売っている
。
御影紫苑さん、「闇黒日記」を讀まれてないのでせうか知ら。
各地で叩かれ捲つてゐる記事だが、根本的な「思想」はそれ程「危險」である譯でもない。
「いつ何時、質の低いユーザに因縁をつけられるかも知れない時代になつたから、注意深いオンラインソフト制作者はあらかじめ言ひ譯出來るやうにしておいた方が安全だ」と言へば誰でも納得するのではないか。惣菜だの菓子だの食中毒だのと言つた喩へを持出したり、或思想を「古い」と決め附けて話を濟ませようとしたりするから、餘計な批判を呼ぶのではないか。
現実を改めて認識しよう
、オンラインソフトの利用は自己責任…でいいの？
、なぜオンラインソフトだけが特別なのか
――と、ひぐち たかし氏は書いてゐる。だが、ひぐち氏はオンラインソフトの現實を、果して正當に認識してゐると言へるだらうか。
ひぐち氏は、「昔のオンラインソフト作者は無責任だつた筈だ」と認識してゐるやうに思はれる。なるほど、さう考へれば「だから今の作者は責任をとるべきだ」と云ふ結論は出せる(と言ふか、さう云ふ論法でなければ、どんな論法であの結論を出したのだ)。しかし、昔だつて、プログラムの不具合・問題に、まともな制作者はまともな對應をしてゐたし、好い加減な制作者は好い加減な對應しかしてゐなかつた。
「昔の全ての制作者(ユーザ)」と「今の全ての制作者(ユーザ)」を比較對照して「變つた」と言ふから惡いのである。そんな括り方をするのはナンセンスだ。要は、オンラインソフト(の制作者)を色眼鏡で見てゐるから、ひぐち氏のオンラインソフト論が變なものになつてしまつてゐる、と云ふ事である。
個人的には、「事實」を根據に特定の方向に讀者を引きずつて行かうとする人間の主張は怪しいものだ、と思つてゐる。大概その人間の「事實認識」には、倫理的豫斷目的意識
が入り込んでゐるものだ。
結局のところ、「ユーザーに迷惑をかけない、ちゃんとしたものを作ろう」ぐらいの話だろうが、こんな書き方をすれば作者たちの反感を買い、窓の杜から作品を引き上げられる危険性を高めるのが関の山だ。
いつ何時、質の低いユーザに
(以下略)と云ふ俺の「解釋」は、例によつて意地惡過ぎ。こちらの方がどう考へても妥當。
と言ふか、品質を保證されてゐて、名前の知れたメーカ(或は作者)の製品で、懇切叮嚀な説明書が附いてゐたとしても、そのソフトを使つて作業をする全てのユーザには、最終的に自分で責任をとらなければならないところが殘されるのではないだらうか。
PCに關する記事・論説では、「巧い使ひ方」とか「便利な使ひ方」とか「樂しい使ひ方」とかをユーザに傳へるばかりで、「使ふリスク」を全然傳へようとしない論者が多い。「コンピュータ(プログラム)は萬能ではない」と云ふ事が「非常識」と化しつつある現状はをかしい。
もつとも、今の時代、何か或物を、萬能であると僞り、他人に押附けるのが、「極めて常識的な言動」とされてゐるし、さう云ふ「非常識」が「常識」と化してゐるからと言つて下手に「常識を疑へ」と言ふと、「非常識な常識」ではなく「常識的な常識」の方が却つて滅んでしまふ。
「民主主義」つて何ですか。「民主的」とは一體全體どう云ふ意味なのでせうか。
みんな、わかつて使つてゐるのかねえ。何となく、恰好良いから言つてゐるだけなんぢやないですかねえ。
『大言海』には、「下克上の意か」とあるさうである。