読書日記1999年5月

5月1日

BOOK OFF橋本津久井街道店オープン。広告によると20万册置いてゐるとのことだが、ダブりが多い。とりあへず倉庫の在庫を並べてゐるだけといふ印象でしかないが、橋本駅前店の様にすぐにそれなりの品揃へになるだらう。それにしてもこの買ひ方は1980年代当時のマニアの買ひ方みたいだ。サンリオ文庫は安いので買つたが読まないだらう。『爆発した切符』は店により一時15,000円の値がついたこともある。

爆発した切符
ウィリアム・S・バロウズ著・飯田隆昭訳・発行1979年1月30日・サンリオ・サンリオSF文庫4-B ※200円!
コンパス・ローズ
アーシュラ・K・ル=グイン著・越智道雄訳・発行1983年12月30日・サンリオ・サンリオSF文庫2-G ※300円!
撃殺・宇宙拳3
破李拳竜著・昭和59年7月1日初版発行・久保書店・ワールドコミックススペシャル
パトライザー3 PART 1
阿乱霊著・昭和59年8月25日初版発行・昭和60年11月25日第4刷発行・久保書店・ワールドコミックススペシャル

啓文堂書店橋本店にて購入。

正論
6月号・産經新聞社発行・扶桑社発売

5月2日

『キリスト教と近代文化』(ヨゼフ・ロゲンドルフ著・野口啓祐訳)、『エリオットの詩学』(深瀬基寛著)読了。キリスト教の知識と西欧文化の根本問題とを知る事が出来る。「日本の伝統」を言ふ右翼は伝統と正統とが違ふ事、日本には伝統はあれど正統はないといふ事を理解すべきである。人間解放を叫ぶ左翼はその主張が返つて人間を奴隷の状態へ追ひやる事を悟るべきである。

5月3〜6日

この間、下読みの仕事の為、全く本を読まず。

『日本語の現場』第1集だけ何とか読了。その「成果」は『言葉 言葉 言葉』で発表する機会もあるだらう。

5月7〜8日

事も無し。

5月9日

BOOK OFF橋本津久井街道店にて購入。

モンテーニュの<エセー>
ピエール・ヴィレー著・飯田年穂訳・1985年5月15日初版第1刷発行・木魂社 ※先週1,150円だかの所が本日100円。
石のハートのアクトレス
葛西伸哉著・平成10年3月31日初版発行・サークル出版社発行・星雲社発売
フェアリー・エクスプレス・シリーズ3・ゼロ空間のパニック
安芸一穂著・1993年7月31日第1刷発行・朝日ソノラマ ※この人の本は実は『オペレーションMM』しか面白くない。
架空幻想都市・下
めるへんめーかー編・1994年4月22日初版発行・アスペクト ※大和真也の短篇だけ読みたかつた。
マルコ・ポーロ 東方見聞録
青木富太郎訳・1969年4月30日初版第1刷発行・1989年6月15日初版第52刷発行・社会思想社・現代教養文庫656 ※『真鍮の書』の種本に使ふ予定だが、昨日ブレイクを基に設定を練直したばかりなんだよな。
論語の世界
加地伸行編・1992年4月10日発行・中央公論社・中公文庫
危機の構造・日本社会崩壊のモデル
小室直樹著・1991年2月10日発行・中央公論社・中公文庫

啓文堂書店橋本店にて購入。

狂科学ハンターREI EX1
中里融司著・1999年5月25日初版発行・メディアワークス発行・角川書店発売・電撃文庫342 ※御世話になつてをります。
夜明けのブギーポップ
上遠野浩平著・1999年5月25日初版発行・メディアワークス発行・角川書店発売・電撃文庫343
住めば都のコスモス荘
阿智太郎著・1999年5月25日初版発行・メディアワークス発行・角川書店発売・電撃文庫348

BOOK OFF橋本駅南口店(名称がいつの間にか変はつたらしい)にて購入。

『東京裁判』は証言する・上
冨士信夫著・平成3(1991)年12月8日発行・閣文社
『東京裁判』は証言する・下
冨士信夫著・平成3(1991)年12月8日発行・閣文社
"南京虐殺"の虚構
田中正明著・昭和59年6月25日初版発行・昭和59年8月20日4版発行・日本教文社
昭和史の謎を追う[上]
秦郁彦著・1993年3月5日第1刷・文藝春秋

かうして見ると、無茶な買ひ方をしてゐるよな。それにしても今や机の上ばかりかモニタの上まで本だらけになりつつある。地震が来ない様に……。

5月10日

モニタの上の本が崩れた。

『バイ・バイBoy』(真柴ひろみ著・KC別フレ)を不図読返した。これを最後に純然たる少女漫画の新刊書を買つてゐないことに気づいた。『少女漫画家論』で論じた漫画家達は皆過去の人なんだよな……。

5月11〜12日

昨日、本の部屋の整理をはじめたらまだ終らない。

5月13日

WWWでCSSの解説ページを集めた。本1冊分位の分量を読んだかもしれない。そのうち成果をまとめます。とりあへず「言葉 言葉 言葉」はCSSの作法にかなつてゐるが、「critical experiments lain」は邪道も邪道の作り方なのでCSSを利用したとは言へないらしい。「メディアミックスは可能か」は現状ぐちやぐちやで、どうしようもない。

5月14〜16日

本屋に行きませんでした。

5月17日

BOOK OFF淵野辺駅前店にて

女戦士エフェ&ジーラ6・オカレスク大帝の夢
ひかわ玲子著・1992年2月20日初版発行・大陸書房・ネオファンタジー文庫 ※X文庫で持つてゐるが、服部あゆみのイラストが良いのでこちらも購入。
黒鉄<KUROGANE>1
冬目景著・1996年8月23日第1刷発行・1996年10月10日第2刷発行・講談社・オープンKC-10
黒鉄<KUROGANE>2
冬目景著・1996年12月17日第1刷発行講談社・オープンKC-7
ゆうきまさみ初期作品集マジカル・ルシィ
ゆうきまさみ著・昭和62年5月1日初版発行・ラポート・ラポートデラックス63

『黒鉄』はlainの安部吉俊さんの絵に似てゐるので買つた。描写もストーリーも非常に上手。

りら書店淵野辺店にて

日本語の作文技術
本多勝一著・第1刷昭和51年6月30日・第22刷昭和54年8月20日・朝日新聞社 ※よい文章とはどういふものかを悪文で綴つた愚劣な本。
日本語文法
井上ひさし著・昭和56年3月25日発行・昭和56年10月25日18刷・新潮社 ※歴史的仮名遣についての文章等は井上らしく軽薄で愚劣なものだが、「漢字のなくなる日」だけはまともな内容なので驚いた。
日本語の素顔
外山滋比古著・昭和56年10月25日発行・中央公論社・中公新書631
講談社版日本現代文学全集29 岩野泡鳴集
昭和40年7月19日発行

丸善ブックメイツ相模原店にて

文學界 6月号
文藝春秋

袋に入れる時、表紙が折れてゐましたよ>店員さん

啓文堂書店相模原店にて

午後3時の魔法4
垣野内成美著・1999年4月21日第1刷発行・講談社・アフタヌーンKC-204 ※本質的にOVA『版吸血姫美夕』と同一形式の物語である。垣野内の他の作品に比べ、格段によく出来てゐる。ヴァンパイアものよりもかういふ漫画の方が垣野内の本領であらう。

道でYoung You 1998年12月号を拾つた。持つてゐるんですけど。

それから、本ではないですが、「serial experiments lain」のプレイステーション版をすみやで衝動買ひしてしまひました。プレステ本体持つてゐないんですけど。

5月20日

日が開いてゐますが、気にしないで下さい。

丸善ブックメイツ相模原店にて。

SAPIO 5月26日号
小学館

BOOK OFF相模原国道16号店にて。

石井式漢字教育革命・幼児でも自然に身につくラクラク学習法
石井勲著・昭和53年2月15日改訂重版・グリーンアロー出版社・グリーンアロー・ブックス

本当は町田のまんがの森に行かうかと思つてゐたのですが、何となく気が乗らなくて行きませんでした。

5月21〜22日

『石井式漢字教育革命』読了。「言葉」の方で大いに参考にしたい。

5月23日

近所でomnipresenceを見つけられず、ついに町田まで遠征に出る――が、まんがの森を見つけられずにえんえん迷ふ。何でまんがの森つてどこも立地が悪いんだらう。

an omnipresence in wired "『玲音』安倍吉俊 画集[オムニプレゼンス(遍在)]"
all illustration 安倍吉俊、text of the layers 小中千昭、1999年5月20日初版第1刷発行、ソニー・マガジンズ ※この本についてはlainのページで書くのでここでは書かない。

町田に出たら高原書店。

河上肇博士のこと
壽岳文章著・昭和23年3月25日初版発行・昭和23年6月15日再版発行・弘文堂書房・アテネ文庫2 ※壽岳は共産主義シンパであるし河上も共産主義者である。だが、政治主義に陷つてゐる嫌ひはあるにしても壽岳の河上評価は冷静である。
愛と美について・太宰治全集第4巻
昭和28年7月10日発行・創芸社・近代文庫85

5月24日〜31日

最近Yahoo!での論争のため、読書日記を書いてゐられなかつた。この1週間に随分本を買込んだばかりでなく、珍しく割とよく読んでゐるのだが、もう何がなんだか訳がわからない。

そろそろこの読書日記を終了させていただく。まあ、こんな駄文だから構はないと思ふのだが、もし読んで下さつてゐる方がいらつしやつたら、ここまで御付合ひ下さつて本当に感謝致します。

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