小渕さんと森さん:メモ
- ヒットラーやムッソリーニと云つた眞性のファシストは、ラジオや演説と云つた宣傳手段を最大限有效に利用し、國民を率ゐていつたものです。しかし、所謂「盜聽法」を制定した小渕元總理は、國民を煽動して國家を動かさうとした譯ではありませんでした。寧ろ、「盜聽法」なる「正直」な法律を作つてゐるのだから、善良で日本的な「ファシスト」に過ぎません。
- 森元總理は、マスコミの取材を拒否しました。批判に一々反論するのが面倒で、默り込む、と云ふのは、私も屡々やる「手」ですが、しかし、自ら宣傳手段を封ずるとは、「ファシスト」らしからぬ行動です。「國粹主義者」だの「軍國主義の復活を企んでゐる」だのと決め附けられた森さんですが、やつた事は實に「かはいらしい」ものでありました。
- どちらかと言へば、温厚さうな表情で、國民に諂ふやうな態度を取りつつ、自分の思ひ通りに政治を動かしていつた小渕さんの方が、森さんよりも有能な政治家であつたと、私は思ひます。
- そもそも、小渕さんが、じわじわと右の方に世の中を持つて行つてゐたのを、森さんがぶち壞してくれたのだから、左翼新聞・左翼マスコミ、市民運動家、野黨は森元總理に感謝しなければなりません。