小泉純一郎首相の今夏の靖国神社参拝が違憲だなどとして、在韓の旧日本軍人の遺族らが大阪地裁などに提訴したことについて小泉首相は1日、「話にならんね。世の中おかしい人たちがいるもんだ。もう話にならんよ」と強く批判した。首相官邸で記者団に語った。原告側の反発を呼びそうだ。
また、福田康夫官房長官も同日午前の記者会見で、提訴について「そういうことを言って、小泉純一郎の信仰の自由を妨げるというのは、それこそ憲法違反じゃないですか」と述べた。
さらに、福田長官は「どこが憲法違反になるんですか。総理大臣である小泉純一郎が参拝したんですよ」と語り、政教分離を求めた憲法には違反しないとの認識を示した。(12:21)
宗教上の行爲、祝典、儀式又は行事に參加してはならない、と憲法は定めてゐない。
國及びその機關が
宗教的活動を行ふのは憲法違反だが、
宗教活動とは布教活動を指すべき用語であると解釋するのが妥當であるから、總理大臣の靖國神社參拜は
宗教的活動ではない譯で、即ち違憲とはならない。
いかなる宗教團體も
政治上の權力を行使してはならないと云ふ事になつてゐる。
もつとも、これらの知識を前提に小泉氏が話にならんね。世の中おかしい人たちがいるもんだ。もう話にならんよ
と述べたとは限らない。
小泉首相が靖国神社参拝をめぐる提訴について「世の中おかしい人たちがいるもんだ」と批判したことについて、民主党の岡田克也政調会長は1日の記者会見で「訴状をみていないので、どういう人たちがいるのか知識がないが、裁判を求めるのは基本的な権利だ。一国の首相として中身を十分検討したうえでのことだと思うが、そういうコメントを出すのは軽率のそしりは免れない」と述べた。
社民党の福島瑞穂幹事長は朝日新聞の取材に、「小泉首相の靖国参拝には賛否両論あり、アジアの国々も抗議した。それを受けて裁判という形を取った人に対し、『おかしな人がいる』とはひどい」と批判した。(21:07)
賛否両論あるのは事實だが、「否」の側に理のない事は明らかである。また、
アジアの国々から
抗議があつた、と云ふ政治の話を裁判の話に持出すのは、
行政府による司法の侮辱ではないか。
小泉純一郎首相の靖国神社参拝は違憲だとして損害賠償を求めた提訴を受けて、首相が「話にならんね」などと発言したことに対し、大阪、松山、福岡の3地裁に提訴した原告団は7日、「異なる意見を許さない排除の思想で、許すことはできない」とする抗議声明をファクスで首相官邸に送った。
声明は「裁判を受ける基本的人権に対する侵害で、行政府による司法の侮辱だ。発言は辞任に値する」と訴えている。(12:12)
原告團の意圖は見え見え。
と言ふか、原告團に總理の意見を許さない排除の思想はないか。
それにしても、自分の國の總理大臣を守らうと考へない連中が澤山ゐる日本國は異常。