初出
野嵜健秀(@nozakitakehide)/2010年10月12日 - Twilog
公開
2017-06-22

平和主義者の反省とやら

妙にきれいな言葉遣ひをして、平和を禮贊して見せるクリスチャンを、ネットでよく見かける。日本人のクリスチャンにはいんちきな人が多いから困りもの。

クリスチャンは安易に平和主義者になつては行けない。戰爭には隱された神意があるかも知れない。

しかし一方で、積極的な平和の主張は、人格を完成する事を目的とするからこそ成立つ、と考へねばならない。

そこまで考へて平和主義者をやつてゐる日本人クリスチャンはあんまりゐないやうだ。


「過去を反省する事によつて世界に誇れる平和主義國家たらねばならない」つて、裏返しの國粹主義だろ。世界に誇る爲に平和主義。自慢をする爲に手段を選ばない日本人。頭がをかしい。

加害者が「私は反省した立派な人間です」とか言つて被害者に威張つたら憎まれるに決つてゐる。ところが平和主義者は、それをやれば尊敬されるものと勘違ひしてゐる。

本氣で反省する積りなら、反省した事を誇らないのは當然。平和主義者はその邊を全く勘違ひしてゐる。

だから日本の平和主義者はいんちきだと指摘してゐるのだけれども、斯う云ふ事を言ふと「野嵜は平和主義者を中傷してゐる」とか言觸らす人間が出て來る。個人を名指しして人格を否定するやうな言動をとつてゐるなら兔も角、平和主義者なる觀念を論じてゐるのだから中傷にも何にもなるわけがない。平和主義者諸氏は日本人に反省しろ反省しろと要求してばかりゐるが、少しは自分が反省して欲しい。

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