良い言葉遣ひとか、良い文章の書き方とかは、散々論じられて來たけれども、なぜさう云ふ事が論じられなければならないのかは、あまり考へられてゐない。本書は、あらためて國語と云ふ教科の意義を問ひ、國語を學ぶ事で何が出來るやうになるかを、對話形式でやさしく解き明かして呉れる。岩波ジュニア新書刊。中高生向けだが大人が讀んでも有益。