『現代神道研究集成(8)神道教学研究編』
戰後の神道が、どのやうに教化・普及の活動を行つて來たのか、と云ふ事をまとめた本。
神道と云ふ「宗教団体」の活動を知りたい人は讀むと良い。一方で、「傳統から切離された現代の日本人」の實態をはつきりととらへ、客觀的に分析してゐるので、參考になる。
但し、卷末には所謂「神憑り」的な文章が收録されてをり、それらの文章を讀むと一般の人はアレルギーを起す可能性がある。葦津珍彦の「戰略的」な文章が卷頭に掲げられてゐるが、宗教關係の文章に免疫のない人は、それから讀み始めて、順に進むと良いだらう。
- 神社本廳企畫
- 現代神道研究集成編集委員會編集
- 平成11年12月30日初版發行
- 神社新報社刊
内容
教学及び神学
- 神道と経典
- 葦津珍彦著。
- 現代宗教としての神道の検討
- 岸本英夫・岩越元一郎・葦津珍彦(対談)。
- 神学小論
- 幡掛正浩著。
- 神道的実践の出発点
- 庄本光政著。
- 「敬神生活の綱領」について
- 小野祖教著。
- 組織神学の樹立と神学者の育成
- 上田賢二著。
- 神道教学についての書簡
- 葦津珍彦著。
- 神道教学への序章
- 小野祖教著。(付録)神社審議会答申第四号
- "神道教学"といふものをいかに考へるか
- 幡掛正浩著。
- 神道と生命倫理
- 上田賢治著。
- 神道と自然
- 谷省吾著。
- 共同体の形成における神道の役割
- 櫻井勝之進著。
- 「すがすがし」考
- 谷省吾著。
- 天照大御神アモリ考
- 安津素彦著。
- 神道信仰に見る唯一神教的傾向
- 上田賢治著。
- 神道思想家と「死」の問題
- 安蘇谷正彦著。
教化
- 近世神道教化の研究
- 河野省三著。
- 神社神道の生きる道
- 岸本英夫著。
- 神道教化概説(抄)
- 庄本光政著。
- 改訂・神道教化概説(抄)
- 庄本光政・澁川謙一著。
- 祭りの展開(抄)
- 小林健三著。
- 神道教化の諸問題
- 平井直房著。
- 神道教化
- 平井直房著。
- 神社神道とその教化
- 竹本佳徳著。
- 「教化」といふこと
- 佐野和史著。
- 神社本庁教化活動の歩み
- 澁川謙一著。
- 戦後五十年における神道教化の回顧と展望
- 平井直房著。
- 神社と教化活動
- 坂本是丸・櫻井治男・佐野和史・圓藤恭久(対談)。
- 現代社会と神社の機能
- 真弓常忠著。
- 神道祭祀の現状とネットワーク構築を目指して
- 石井研土著。
- 神社神道の将来像を問う
- 薗田稔著。
- 古代の日本神道と新地球文化(抄)
- 石井寿夫著。
- ただならぬ秋にぞ祈る
- 佐古幸嬰著。
- 夢崎(抄)
- 宮崎義敬著。