公開
2001-11-28

『現代神道研究集成(8)神道教学研究編』

戰後の神道が、どのやうに教化・普及の活動を行つて來たのか、と云ふ事をまとめた本。

神道と云ふ「宗教団体」の活動を知りたい人は讀むと良い。一方で、「傳統から切離された現代の日本人」の實態をはつきりととらへ、客觀的に分析してゐるので、參考になる。

但し、卷末には所謂「神憑り」的な文章が收録されてをり、それらの文章を讀むと一般の人はアレルギーを起す可能性がある。葦津珍彦の「戰略的」な文章が卷頭に掲げられてゐるが、宗教關係の文章に免疫のない人は、それから讀み始めて、順に進むと良いだらう。


内容

教学及び神学

神道と経典
葦津珍彦著。
現代宗教としての神道の検討
岸本英夫・岩越元一郎・葦津珍彦(対談)。
神学小論
幡掛正浩著。
神道的実践の出発点
庄本光政著。
「敬神生活の綱領」について
小野祖教著。
組織神学の樹立と神学者の育成
上田賢二著。
神道教学についての書簡
葦津珍彦著。
神道教学への序章
小野祖教著。(付録)神社審議会答申第四号
"神道教学"といふものをいかに考へるか
幡掛正浩著。
神道と生命倫理
上田賢治著。
神道と自然
谷省吾著。
共同体の形成における神道の役割
櫻井勝之進著。
「すがすがし」考
谷省吾著。
天照大御神アモリ考
安津素彦著。
神道信仰に見る唯一神教的傾向
上田賢治著。
神道思想家と「死」の問題
安蘇谷正彦著。

教化

近世神道教化の研究
河野省三著。
神社神道の生きる道
岸本英夫著。
神道教化概説(抄)
庄本光政著。
改訂・神道教化概説(抄)
庄本光政・澁川謙一著。
祭りの展開(抄)
小林健三著。
神道教化の諸問題
平井直房著。
神道教化
平井直房著。
神社神道とその教化
竹本佳徳著。
「教化」といふこと
佐野和史著。
神社本庁教化活動の歩み
澁川謙一著。
戦後五十年における神道教化の回顧と展望
平井直房著。
神社と教化活動
坂本是丸・櫻井治男・佐野和史・圓藤恭久(対談)。
現代社会と神社の機能
真弓常忠著。
神道祭祀の現状とネットワーク構築を目指して
石井研土著。
神社神道の将来像を問う
薗田稔著。
古代の日本神道と新地球文化(抄)
石井寿夫著。
ただならぬ秋にぞ祈る
佐古幸嬰著。
夢崎(抄)
宮崎義敬著。
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