相良俊輔氏に、子供向けのすぐれたドキュメンタリー「バルチック艦隊の最期」といふ作品があります。小學館の「少年少女世界の名作 ソビエト篇1」に收録されてをります。私の歴史觀はこの作品の影響を大いに受けてをります。
戰爭が國家同士の決鬪であるのと同時に、指揮官同士の決鬪でもあることがよく分る作品です。
このシリーズは卷末の既刊・近刊リストによれば、子供向けに矢鱈いい作品の選擇がなされてをります。所謂偏向が少なかつたやうです。ちなみに監修者には川端康成の名があります。
子供には平和主義・戰爭反對の兒童文學ばかり讀ませないで、上等の文學を讀ませるべきです。