最終改訂
2001-08-15

鈴木孝夫の著作

鈴木孝夫著作集

ことばと文化 私の言語学
1999年10月6日發行、本體 3,500圓、ISBN4-00-092311-0 C0381
閉された言語・日本語の世界
2000年1月6日發行、本體 3,500圓、ISBN4-00-092312-9 C0381
日本語は国際語になりうるか
1999年12月6日發行、本體 3,500圓、ISBN4-00-092313-7 C0381
武器としてのことば
2000年2月7日發行、本體 3,700圓、ISBN4-00-092314-5 C0381
日本語と外国語
1999年11月5日發行、本體 3,700圓、ISBN4-00-092315-3 C0381
教養としての言語学
2000年3月6日發行、本體 3,700圓、ISBN4-00-092316-1 C0381
日本人はなぜ英語ができないか
2000年4月6日發行、本體 3,700圓、ISBN4-00-092317-X C0381
人にはどれだけの物が必要か
2000年5月8日發行、本體 3,700圓、ISBN4-00-092318-8 C0381

『ことばの人間學』

昭和53年9月25日發行・新潮社/新潮文庫

『ことばの社會學』

昭和62年7月25日發行・新潮社/1991年・新潮文庫

小さな言葉も大きな文化を背負つてゐる

外國人と接するときに陷りがちな言葉による誤解、身近な言葉にひそむ重大な文化上の相違を指摘し、樂しいエピソードを交へて、具體的に語る言葉學。

『閉された言語・日本語の世界』

昭和50年3月25日發行・平成6年7月10日36刷・新潮社 ※福田恆存氏推薦

米國の或る大學劇場で「土蜘蛛」がアメリカの學生によつて上演されたことがある。本物の衣裝を着けたアメリカ人が語る英語のセリフは、たしかに奇異に感じられた。だが日本語でなくては歌舞伎とは呼べないといふ二三の日本人觀客の批判に私はひつかかつた。日本でチェホフの「三人姉妹」はロシア語で演じられてゐるだらうか。飜譯の外國物に違和感を覺えない日本人に、英語の歌舞伎がをかしいと言ふ權利があるのだらうか。

著者

『武器としての言葉──茶の間の國際情報學──』

1986年・新潮社・新潮選書

日本は「ことば不信」の文化のために、情報鎖國に陷つてゐる──。解決策としての言語・情報戰略を、日本語と外國語の兩方にわたつて、具體的に語る。

日本の優秀な工業製品は、いまや世界中に行き渡つた。まさに日本的な、醤油、すし、豆腐なども諸外國で人気を博している。日本古来の芸術や芸能、いや日本人の風俗習慣まで、外國の理解が高まつている。それならば同時に日本人の發言や思想が國際社會で重みを増したのだろうか。私たちの世界認識は物質的海外發展に伴つて、本当に世界規模のものとなつたと言えるのか。これらの問いに対して私なりの回答を試みたのが本書である。

『ことばと社會』

1975年・中央公論社・中公叢書

『ことばと文化』

1973年5月21日第1刷發行・1990年5月5日第31刷發行・岩波書店・岩波新書(青版)858

文化が違へば言葉も異なり、その用法にも微妙な差がある。人稱代名詞や親族名稱の用例を外國語の場合と比較することにより、日本語と日本文化のユニークさを浮き彫りにし、ことばが文化と社會の構造によつて規制されることを具體的に立證して、ことばの持つ諸性質を興味深くゑぐり出す。ことばの問題に興味をもつ人のための入門書。

『日本語と外國語』

1990年1月22日第1刷發行・1991年5月10日第7刷發行・岩波書店・岩波新書(新赤版)101

辭書を頼りに小説や文獻を讀んでゐるだけでは、他國や他民族の理解は難しいのではないか。六色の虹、黄色い太陽、耻部としての足など、興味深い例をあげながら、國による文化の違ひを語るとともに、漢字の知られざる働きに光を當てて日本語の長所をも浮き彫りにする。眞の國際理解を進める上で必讀の、ことばについてのユニークな考察。

『日本人はなぜ英語ができないか』

1999年7月19日發行・岩波新書

國際化時代にもかかはらず低い日本人の英語力。非能率な英語教育を改善して英語ができる人材を育てるためには、發想の根本的轉換が必要だ。英語を義務教育から外す、「國際理解」はやめる、教材は日本を扱つたものだけにする、など意表をつく大膽な改革案を提示して、發信型の國際英語が身につく教育システムづくりを呼びかける。裏表紙の惹句

『教養としての言語學』

岩波新書

『私の言語學』

1987年7月1日初版發行・大修館書店

發想のユニークさと論理の明晰さで、言語學のみならず、日本語・日本文化論に數々の新知見をきりひらいてきた鈴木教授は、問題關心の出發點をつねに自身の知的・日常的生活に置いてゐる。知る人ぞ知る座談の名手が、その發想工房の樂屋裏をはじめてみせてくれた一冊。

『日本語は國際語になりうるか』

1995年07月10日初版・1997年04月21日6刷・講談社・講談社學術文庫 1188

ISBN4-06-159188-6

武器を捨て、經濟的には超大國となつた日本が、この利害の錯綜する國際社會の中で自分を主張し、自分を守るためには、言語と情報の力に頼るほかに方法のないことを悟るべきである…。言語現象を人間の思想と文化に密着したものとみなす言語社會學の視角から、日本語の特性を文明史的に考察し、國際語としての日本語の可能性を探る。外國語學習法の根本的な轉換をも示唆する必讀の文庫オリジナル。(裏表紙・惹句)

『鈴木孝夫 言語文化學ノート』

1998年4月發行・大修館書店

清音・濁音の印象の違いを考察する“音韻交替と意義分化の関係について”、自分の呼稱を「母」「わたし」などと使い分ける現象について論じた“親族名稱による英語の自己表現と呼稱”など、知的興奮にみちた主題を平易な文體でつづる。獨自のスタイルで貫かれた著者の足跡をたどる論文集。

『人にはどれだけの物が必要か』

1994年11月發行・飛鳥新社/1999年7月發行・中央公論新社・中公文庫

『朝鮮語のすすめ』

渡部吉鎔+鈴木孝夫著・1989年發行・講談社・講談社現代新書

『マニュアルはなぜわかりにくいのか』

堺屋太一・鈴木孝夫・木下是雄共著・1991年發行・毎日新聞社

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