バーチャルネット古本オタク櫻花23.4歳
2004年1月16日のお話
某マクドナルドにて。
- 黒櫻花さん
- いらっしゃいませ!
- 黒蜜子さん
- ……お前、こんなところで何してるんだ?
- 黒櫻花さん
- 見ればわかるでしょ。マクドナルドの店員のバイトです。ところで、ご注文はお決りでしょうか?
- 黒蜜子さん
- ベーコンレタスバーガーセット。ポテトとコーラで。
- 黒櫻花さん
- ベーコンレタスバーガーセット。ポテトとコーラですね。
- 黒蜜子さん
- それとスマイル。
- 黒櫻花さん
- (スマイル。目が笑っていない)
- 黒蜜子さん
- メニューにあるじゃないか。0円って。
- 黒櫻花さん
- ご注文、以上でよろしいでしょうか。×××円になります。
- 黒蜜子さん
- ほい。それにしても、何でここでバイトを?
- 黒櫻花さん
- もちろん、櫻花が古本を買う目の前で、彼女の欲しい本を横取りすべく、資金稼ぎをしているのです。
- 黒蜜子さん
- それにしても、なぜマック?
- 黒櫻花さん
- バイトの募集に応募したら、受かっちゃったのです。それはともかく、一万円お預かりします。一万円、入りまーす。×××円のお釣りです。大きい方から千円、二千円(以下略)。
- 黒蜜子さん
- それにしても……。
- 黒櫻花さん
- 左にずれてお待ち下さい。次のお客さま、どうぞ。
- 黒蜜子さん
- 話をきけっ。
- 黒櫻花さん
- 今忙しいの。わざわざランチタイムに来るなよ。
- 黒蜜子さん
- 昼なんだぞ。昼になったらおなかが空くじゃないか。
- 黒櫻花さん
- どうしてわたしがあんたのおなかの都合に合わせてわるだくみの相談をしなきゃならないのよ。それはそうとして……もうしわけございません。ポテトフライ、でき次第、お席にお持ちしますので……。
- 黒蜜子さん
- いやだからあのな……。
- 黒蜜子さん
- 今日はせっかく櫻花と蜜子を打倒するわるだくみの相談をしにきたのに。ぶつぶつ……。
- 黒櫻花さん
- ポテトフライ、お待たせいたしました。
- 黒蜜子さん
- それでだな、黒櫻花さん……。
- 黒櫻花さん
- 今、仕事中なの! あとあと。それではごゆっくり……。(去る)
- 黒蜜子さん
- 待てよおい! まじですか?
- ……。わたしのようにキャラの立っていないキャラに、独りで喋らせて話を終らせる気ですか。それで読者が納得するとでも?
- …………。黒櫻花さん、どうしてまじめに仕事なんかしているんだろう。あれで本当にダークサイドかよ。
- ………………。どうでもいいけど、マックのポテトフライはうまいな。Lサイズにしておけばよかった。でも、太ると良くないし……。それにしても、黒櫻花の奴……ぶつぶつ……。
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