バーチャルネット古本オタク櫻花18歳
2002年1月29日のお話
- 櫻花さん
- 今回のテーマは、めがねです。
- 蜜子さん
- めがねっこ萌え萌え談義ですか?
- 櫻花さん
- 「萌え」が古本と何の関係があるんですか。
- 蜜子さん
- ないんですか?
- 櫻花さん
- (急に大声で)どうして本好きの女の子は、センスのない黒縁眼鏡をかけるものだとされているのでしょうか! 私は、この通念に、異議を唱えます!!
- 蜜子さん
- 落着いて下さい。
- 櫻花さん
- 本好きにとって、目は命の次の次の次あたりに大事なものです。
- 蜜子さん
- 次の次の次?
- 櫻花さん
- まず、本、次にお金、その次が目。
- 蜜子さん
- 目よりもお金ですか。
- 櫻花さん
- この図式を見てもわかる通り、本好きは、目を大事にしません。
- 蜜子さん
- 言ってる事が無茶苦茶だな。
- 櫻花さん
- しかし、本とコミュニケートをとる上で、目は欠かせません。そこで本好きは、病んだ目を再び酷使せしめるために、眼鏡という道具を用います。
- 蜜子さん
- おいおい……。
- 櫻花さん
- 本好きは、本のためなら手段を選びません。より良い本とのひとときを得るために、本好きは、よりすぐれた眼鏡を追求します。
- 蜜子さん
- よりすぐれた眼鏡を追求するのが、手段を選ばないって事なんですか?
- 櫻花さん
- (きいてない)黒縁眼鏡は本当に目に良いと、そこの眼鏡っ娘萌えのあんた、本気で思ってんのか?! ヲタは本当に頭が悪いね。
- 蜜子さん
- お客さまに、暴言はいけません。
- 櫻花さん
- うるせえ。無知蒙昧の眼鏡っ娘萌えヲタに生きている資格はない! 眼鏡を知らずして眼鏡っ娘に萌えるな!!
- 蜜子さん
- 一理がなきにしもあらずと、言えない事もないような気もしないではないですが。
- 櫻花さん
- 本好きは、ぐりぐり眼鏡をかけない! 黒縁眼鏡もかけない!! かといって、コンタクトレンズは痛いから嫌です。
- 蜜子さん
- 櫻花さん、体質的にコンタクトが駄目なんですよね。
- 櫻花さん
- 焦点の位置が合っていること。視界の周辺が歪まない事。などなど、目にやさしい眼鏡を追求するのが、眼鏡をかける者のさだめです。
- 蜜子さん
- 違うと思うけど。というか、「さだめ」は言い過ぎではないかと。
- 櫻花さん
- 少くとも、通俗的なイメージの「眼鏡っ娘」は、目に悪い眼鏡をかけているただの馬鹿でしかありません!
- 蜜子さん
- 断言。この人、無意味に断言が多いんですが。
- 櫻花さん
- そんなわけで。わたしも眼鏡を新調しました。
- 蜜子さん
- さいですか。
- 櫻花さん
- 8万円もしました。
- 蜜子さん
- はあ。
- 櫻花さん
- 定期預金を解約しました。
- 蜜子さん
- ……。
- 櫻花さん
- これから古本屋さんに行きたいんですが、もうお金が無いんです。(ぴかぴかのレンズの背後から訴えかけるような視線)
- 蜜子さん
- 知らん!
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