- 初出
- 「闇黒日記」2000-11-18
- 公開
- 2001-06-21
宇宙戦艦ヤマト・その2
どうやら私はやはり宇宙戦艦ヤマトを愛してゐるらしい。ファミリー劇場(CS)での放映を毎囘樂しく見てゐる。
- 第一シリーズを、そつくりそのまま今の技術でリメークしてほしい──と思つたが、考へてみれば、今ではあのやうなアニメーションは却つて作れないのであつた。セルを澤山使つて、線ががたがたになるのも氣にせず、ゆつたりとヤマトの船體を動かすと云つた眞似は、今では出來ない。
- 「さらば」も「新たなる」も、繪コンテは安彦さんです。
- 「ヤマトよ永遠に」は、相當に「トンデモ」が入つてゐるものの、嫌ひになれない。餘りにも
短い青春
しかないサーシャこと真田澪孃がかはいさうでかはいさうで。
- ちなみに人名漢字として認められてゐなかつた「澪」が認められたのは、「永遠に」の力があつたのではないかと推測するが、違ふかも知れない(多分違ひます)。
- 「永遠に」は妙にきちんと松本零士のテーゼをしつかり守つてゐて、意外や原作者に對して律義な作品であると言へる。
- しかし、山南艦長の存在意義は全く無かつた。
- 「完結篇」も、それまでの話を全部忘れれば、それなりに樂しめます。しかし、「波動エネルギー」ッて、便利な概念でしたねえ。
初代ガンダムが古びに古び捲つてゐる一方で、ヤマトのデザインは今でも新しい。「新ヤマト」のスタッフには、ヤマトのデザインを下手にリニューアルして貰ひたくないものである。特に、艦底には第三艦橋以外の構造物を露出してはいけないと思ふ。兵裝は内藏する事。ただしせりだし方は亞空間ソナーや對ハイパー放射ミサイルビーム砲のやうな派手なものでなくともよろし。(語らないで下さい)
それから、キャラクタデザインは、いかにも松本零士風の華奢な體躯は駄目、或は嫌。「ヤマト」の特徴の一つが、人物の妙に高い頭身であつた事實を、皆忘れてゐる。また、女性の顏は全員同じでなければいけません。(だから、あんまり熱く語らないで下さい)