1997年4〜12月にテレビ東京で放映されたTVアニメーション(全39話)。幾原邦彦氏(監督)、さいとうちほ氏(漫畫)、榎戸洋司氏(脚本)、長谷川眞也(アニメーター)、小黒祐一郎氏(プランナー)によつて構成される「ビーパパス」の作品。Ｊ.Ａ.シーザー氏の譯のわからない合唱曲や、アイロニカルでナンセンスなストーリーや設定が注目された。
派手な裝ひに目を晦まされがちだが、テーマは單純。甘酸つぱかつたり恥づかしかつたりする青春時代を描いた作品である。若さゆゑの青臭さをわざと青臭く描いてゐる爲に、却つて意味深長であるやうに見えてゐるだけである。
樂しく見られる作品であるし、謎解きストーリーとして見ても構はない。期待しないで纏めて一氣に見ると、恐らくのめり込める筈。「ポストエヴァ」「ポストセーラームーン」と云ふレッテルを貼られる事が多いが、そこまで深讀みする必要はないと思ふ。