公開
2000-04-07
追記
2009-11-23

怪盜きらめきマン 1st impression

まさかあのトリオの新作を拜めるとは思つてもゐませんでした。第1囘はギャグが滑り氣味でしたが、あかほりのラムネやらモンコレやらが露骨に外してゐたのと比べると、さすがは本家、嫌みがありません。

イッパツマンでサラリーマンの悲哀を演じながら、イタダキマンで先祖返りを狙つて失敗した惡玉トリオが、今囘は駄目刑事として窗際族の悲哀を演じます。今囘の惡玉トリオの役柄は、ファンの求めるものを良く研究した結果と言へませう。もつとも、おかげで善對惡の單純な漫畫的圖式が崩れ、却つて話の焦點がヒーロー側に行つてしまつた觀があります。しかし、ヒーロー側に魅力のない話ばかりが作られてきたタイムボカンシリーズの末裔として、きらめきマンが相變はらず薄つぺらなヒーローでしかない現状、作品全體の魅力は從來の作品に比べて大幅に低下してゐるのではないか。

今のところは、懐かしのギャグと懐かしのキャラでごまかせてゐますが、新鮮味が薄れてマンネリがマンネリと認識されるやうになつてから、どのやうに「きらめきマン」が評價されるか──興味があります。

追記

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