雜誌「悲劇喜劇」

• 「悲劇喜劇」の題名は戰前、岸田國士が創刊した雜誌で使はれてゐたもの(昭和三年に發刊、四年、第十號で廢刊)。
• 早川書房から昭和二十二年に發刊。九號まで季刊。昭和二十五年一月號から月刊。
• 途中一度休刊したものの、後復刊(昭和四十一年)。復刊號から岩田豐雄氏が監修(1969年12月13日死去)。雜誌は現在も引續き刊行されてゐる。
• ハヤカワ・オンライン／早川書房のミステリ・ＳＦ・ノンフィクション

創刊號。特集「叡智について」。岸田國士・辰野隆・谷川徹三「鼎談 叡智について」(辰野の發言が冴えてゐる)。

神西清・福田恆存「チェーホフ(對談)」

この號より月刊化。

片山敏彦・中野好夫・林達夫・高見順・中村光夫・福田恆存「映画セクション 文学者のみた映画『第三の男』」

福田恆存・木下順二「対談 戲曲の世界」

福田恆存・木下順二「対談 劇作家と社会」

臼井善隆氏「ドーヴァー・ウィルスンの『ハムレット』論」

この號から半年間、演劇時評(連載)を早野寿郎氏と松原正氏が擔當した。

早川清氏・戸坂康二氏・尾崎宏次氏の連名による弔辭「岩田豐雄先生の死を悼む」を卷頭に掲げる。臼井善隆氏のテネシー・ウィリアムズ論「『欲望という名の電車』のウィリアムズ」を掲載。