時事通信社が徳富蘇峰『近世日本國民史』を出版するに當り、監修を擔當したのが平泉澄。時事通信社版『近世日本國民史』は最初に未刊だつた末期の76卷から100卷までが刊行され、その直後に平泉はかんたんに内容をまとめた一册本の解説書を作つてをり、それがこの『解説近世日本國民史』である。既刊分が再刊されて全卷完結した後、改めて10册に要約された『要約近世日本國民史』が發行されてゐる。