公開
2006-06-29

小田仁二郎『觸手』


谷沢永一が對談「エロチシズムの発掘ベスト95」(藤本義一・紀田順一郎・風間十郎、「現代」昭和55年11月号掲載、潮出版社『読書清談 谷沢永一対談集』に再録)で以下のやうに述べてゐる。

戦後の非常に印象的な名作に、小田仁二郎の「触手」があります。福田恆存が興奮して有名な解説を書いた。ことし復刊された深夜叢書版の略年譜にも、その一節が引用されています。最初の真善美社版は、長い間、古書界に高値で君臨していました。これを読んでいなかったらバカにされた時代、というのが確かにありました。

目次

附記

可なり以前に某さんからコピーを頂戴したもの。わざわざ送つて頂いたのに今に至るまで謝禮を言へてをらず、大變申し訣なく思つてをります。

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