公開
2006-06-06
改訂
2010-11-25

『シェイクスピアハンドブック』

目次

I シェイクスピアとその時代
1.シェイクスピアの生涯 臼井善隆
1.ストラットフォードのシェイクスピア
2.倫敦のシェイクスピア
2.シェイクスピアの生きた時代 臼井善隆
1.時代が必要とした名君
2.エリザベスの政治的手腕
3.王と貴族と議会
4.宗教,教育,社会
3.エリザベス朝の風俗 玉泉八洲男
1.ロンドン…その街と人
2.発展する都市…貿易,軍隊,食生活
3.市民の生活…衣服と娯楽を中心に
4.女性の楽園…その現実
II シェイクスピア劇について
1.シェイクスピアの作劇術 喜志哲雄
1.シェイクスピア劇と近代劇
2.演劇史の中のシェイクスピア
3.喜劇,悲劇,史劇…その特色
4.シェイクスピア劇の上演…伝統と現代化
2.エリザベス朝の劇場と劇団 藤田実
1.宿屋劇場と宮廷内劇場
2.ロンドンの公衆劇場
3.私設劇場の出現と演劇の変化
4.シェイクスピアの劇場を求めて
5.エリザベス朝の役者たち
6.シェイクスピアの劇団とその周辺
3.シェイクスピアのテクストと文体 中村保男
1.版本と本文校訂の問題
2.詩と散文の融合した文体
III 作品案内
1.史劇 入江隆則・島川聖一郎・松原正
ジョン王
リチャード二世
ヘンリー四世
ヘンリー五世
ヘンリー六世
リチャード三世
ヘンリー八世
2.悲劇 河本仲聖・内藤健二・中村保男・松井倫子・松原正
タイタス・アンドロニカス
ロミオとジュリエット
ジュリアス・シーザー
ハムレット
トロイラスとクレシダ
オセロー
リア王
マクベス
アントニーとクレオパトラ
コリオレイナス
アセンズのタイモン
3.喜劇 臼井善隆・甲斐萬里江・加藤行夫・蒲池美鶴・小池規子・河本仲聖・島川聖一郎・松井倫子
間違いの喜劇
じゃじゃ馬ならし
ヴェローナの二紳士
恋の骨折損
夏の夜の夢
ヴェニスの商人
ウィンザーの陽気な女房たち
空騒ぎ
お気に召すまま
十二夜
終りよければすべてよし
眼には眼を
ペリクリーズ
シンベリーン
冬物語
あらし
4.詩 氷室美佐子
1.詩篇
2.ソネット集
IV 批評史と参考文献
1.シェイクスピア批評史 岡本靖正
1.読者と観客…批評史概略
2.ドライデンに至る批評
3.古典主義からロマン主義へ
4.20世紀のシェイクスピア批評
2.参考文献 岡本靖正
1.書誌
2.伝記
3.背景
4.テクスト
5.劇場・上演
6.批評
7.日本における翻訳

本書の成立ちについて

シェイクスピアを読む人々、観る人々、あるいは演ずる人々のために全作品の粗筋を語り、同時に作品鑑賞の手引として役立つ解説書があっても良い、そう考えたのが本書の刊行を思いついたそもそもの動機である。シェイクスピア学最新の成果を取り入れ、シェイクスピアに関するハンドブックとしてはほとんど遺漏のないものが出来上った。

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