公開
2006-01-11
超近代の思想
福田恆存
『坐り心地の惡い椅子』
一往「随筆集」だが、評論と區別の附かないやうな文章も含まれる。
昭和三十二年七月三十一日發行
「あとがき」より
流水にしても、私のそれは廣く柔軟な河床を選び、硬い岩に突きかかつて、あたりにしぶきを降らせる。このしぶき、べつに放射能を含んでゐるわけではないが、やはり人迷惑なことと思ふ。
目次
あなたまかせのカメラマン
西洋食べあるき
喧嘩を吹つかけられた話
アメリカの自然と生活
惡魔
高所恐怖症
ギリシアの金
日本の金
賭け
小病と大病
旅
善意といふこと
不安といふこと
荷物疎開
樂しむもよし樂しまぬもよし
日本の風俗
三十代の正月
季節について
文化の日
文化の博物館化
「文化」と「娯樂」
末梢神経の刺戟
映畫のメカニズム
當意即妙
テレビのせりふ
きのふけふ
新聞をめぐつて
俗物論
あとがき