公開
2006-06-09

『文化とはなにか』

『文化とはなにか』東京創元社
昭和三十年四月五日初版發行
昭和三十年八月三十日再版發行
カヴァ見返しに小林秀雄の推薦文「確信に基く文化論」。

目次

文化とはなにか
法隆寺と文化住宅――文化的でない文化――輸出用文化と外來文化――文化の日――片想ひの日本――ロンドンのエレベーター――日本の民衆は無知蒙昧か――切れば血の出る文化――保守的なヨーロッパ――日本における進歩主義――なにを欲してゐるのか――自己を守る生きかた
日本と西洋――エリオットヘの手紙――
目的としての文化と生きかたとしての文化――未來の計算をする知識階級――祭司者と信者――日本人は十二歳か――メフィストとサンタ・クロース――歩きかたと歩いてみること
民衆の生き方
ガラス窓について――子供の經驗――全體とつながらうとする欲求――客觀的世界と自己喪失――原始人の生活――死者をして死者を葬らしめよ――季節のリズム――ヒューマニズムと民衆
小市民的生活について
知識階級と職業――ゴム糊を使ふ話――「インテリお輕」の惱み――理想をもつといふことと理想に殉じるといふこと――惡條件とユートーピア――家庭は王國
自己抹殺病といふこと
募金に應じない理由――防衞のための防衞――あすの嵐とけふの晴れ――まちがひを犯してはいけないか――利用することと利用されること
理解といふこと
事前の衝動と事後の解説――理解といふ美徳――誤解と孤獨と生の秘密――漱石と女――孤立せぬための孤獨――政治と生の根源
政治への逸脱――チャタレイ裁判の判決をめぐつて――
チャタレイ裁判の判決文の矛盾――政治と文學――文化の全一性と政治の逸脱-――質と量――猥褻と文化感覺――文化の破壞者――理解といふものは個人の力で可能か――政治の暴力とヒューマニズムの弱さ
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