公開
2007-07-18

文藝評論代表選集

第一輯

……。編集の方針としては、敗戦の日から一九四七年末までに發表された多くの評論の中から、特に一般に反響を起し、あるいは新しい論議をおこしたようなものを選び、なおこれに、この期間中に活動した評論家の性格がよく出ている評論をも加えることにした。……。

……。

なお、日本文藝家協會は、本年末に、別に作家論だけを集めて、一卷を作る計画をもつているので、この卷からは、作家論は除くことにした。

……。


詮衡委員
青野季吉
伊藤整
河上徹太郎
龜井勝一郎
中島健藏
野間宏

目次

文學論
近代文學の運命
中野好夫
近代文學の崩壊過程
クボカワ・ツルヂロウ
たつた一つの單純な事
北原武夫
可能性の文學
織田作之助
サルトルに於ける時間と自由
白井浩二
樣式について
青野季吉
スタイル論
伊藤整
第二藝術
桑原武夫
俳句の近代詩への發展
栗林農夫
人間像の追求
中島健藏
ニホンのサルトル
キクチ・シヨウイチ
政治と文學
政治について
廣津和郎
政治と作家の現實
宮本百合子
配給された「自由」
河上徹太郎
藝術性とはなにか
除村吉太郎
文學の立場
岩上順一
統一的人間の形成
小田切秀雄
人間の名において
福田恆存
文學と政治の間
杉浦明平
文化革命と知識層の任務
藏原惟人
偉大な知識人
中村眞一郎
第二の青春
荒正人
政治と文學
平野謙
批評の人間性
なかの・しげはる
エツセイ
堕落論
坂口安吾
沙漠について
花田清輝
凍つた言葉の傳説
渡邊一夫
哀愁
川端康成
愛欲愛憎と人間像
舟橋聖一
私は小説家である
丹羽文雄
私小説の運命
上林曉
肉體が人間である
田村泰次郎
文學者の運命について
高見順
評論概説
高山毅
あとがき
中島健藏
裝幀
吉村力郎
inserted by FC2 system