「従軍慰安婦」:メモ
- 「かはいさうだから眞實である」と云ふ道理はない。
- 「おかはいさうに」は僞善である。僞善と感傷の國、日本。
- 自稱「從軍慰安婦」を見て同情したければするが良い。しかし、「加害者」本人を恨むまでは理解出來ても、その背後に「日本國」だの「戰爭」だの「天皇」だのしか見ないのは筋違ひである。さう云ふ發想をするのならば、更にその奧を見るが良い。即ち、さう云ふ發想を突詰めれば、人間そのものへの疑ひを抱かなければをかしいのである。人間・この自らを否定するもの、であるが、人間が人間そのものを憎めば自殺するしかあるまい。しかし、自殺する氣がないからと言つて、取敢ず他人の言ふ通り、日本と云ふ國家や、戰爭と云ふ現象を責めてみるか、では困る。それは思考の不徹底であり、知的怠惰である。